The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『タチウオのウンチク』

博士じゃ。
今週は、水族館で展示されるタチウオのウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

今年4月から東京・池袋のサンシャイン水族館で、
タチウオの常設展示が始まったんじゃ。

そういえば、
水族館でタチウオを見た記憶はあまりないかも……
と思った人も多いかもしれないが、
実はタチウオはとても繊細なため、
水族館での飼育が非常に難しい生き物として知られていて、
東日本では、サンシャイン水族館が唯一の常設展示なんじゃ。

タチウオの飼育が難しい理由はいくつかあって、
まず、タチウオは鱗がないので、とてもデリケートで、
ちょっとした擦り傷でも致命傷になりやすいんじゃ。

また、光や水流に敏感で、ささいな刺激でも驚いてしまい
怪我をしてしまうこともあるんじゃ。

さらに、自然界では生きている魚を捕食しているので、
飼育下では餌付けが難しく、
飼育している施設数が少ないので、
生態についてもまだ分かっていないことも多いんじゃ。

そんな飼育が難しいタチウオじゃが、
サンシャイン水族館では、
2020年からタチウオの展示に挑戦していて、
その間に飼育技術が向上したことや
安定した採集ができるようになったことから、
今年の4月から正式に常設展示にすることを決定したそうじゃ。

ちなみに、タチウオの採取は、
飼育スタッフ自ら船に乗って、東京湾や駿河湾で釣っているそうで、
タチウオにダメージを与えないよう釣り上げて、
水族館の展示水槽まで運んでいるんじゃ。

釣り好きスタッフ5人から7人が
チームになって釣りを行っているそうで、
タチウオを釣る担当はもちろん、
釣れたタチウオのハリを素早く外す担当もいるそうじゃぞ。
タチウオの体表のグアニンは手で触れると剥がれてしまうので、
できるだけ魚に触れないように、
かつ素早く外すスピード感が勝負なんじゃ。

サンシャイン水族館でタチウオの生態を研究することで、
釣果にもつながるかもしれんのぉ。
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