The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『ムギイカのウンチク』

博士じゃ。
今週は、「ムギイカ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

ここのところ相模湾の船釣りでは、ムギイカが絶好調じゃ。

相模湾では、春から初夏に釣れる、
胴の長さ20センチ以下の小さな「スルメイカ」を
「ムギイカ」と呼んでおる。
麦が実る頃に釣れるから「ムギイカ」と名付けられたんじゃ。

水深150メートル以上の深場を狙う
「スルメイカ」や「ヤリイカ」と比べて
「ムギイカ」は水深50メートル前後で釣れるので、
イカ釣りの入門におすすめじゃぞ。

釣り方は、「プラズノ」や「スッテ」と呼ばれる
疑似餌をつけた仕掛けを船長に指示されたタナまで下ろし、
水面から頭上まで軽くシャクって
グ~ッと重くなったら巻き上げるだけじゃ。

「プラズノ」や「スッテ」は、5個くらいつけるのが一般的じゃが、
慣れている人だと10個ほどつける人もいるんじゃ。

プラズノやスッテは、
幹糸に直接連結して仕掛けが一直線になる「直結仕掛け」と、
胴突き仕掛けと同じように、幹糸から枝分かれした枝スに結ぶ
「ブランコ仕掛け」とがあって、
「直結仕掛け」はバレやすいのが難点じゃが、
手返しが良いのと、ポイントまで落とす前にサバに食われてしまうことを
回避できるんじゃ。

ちなみに、スルメイカというと以前は庶民の味方のイカだったんじゃが、
ここ数年は不漁が続いていて、価格が高騰しておる。

不漁の原因はハッキリとはしていないんじゃが、
日本以外の国も漁獲し始めたからとか、温暖化の影響とか言われておる。
ムギイカは、育ち切ったスルメイカに比べると身が柔らかく、
天ぷらやイカ飯はもちろんのこと、
身を細く切って生醤油で麺のように食べる「イカそうめん」にしても絶品じゃ!

ただし、生で食べるときはアニサキスに要注意じゃぞ!
top