今週は、オニカサゴの新種「ダイオウカサゴ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
相模湾の深場で狙えるオニカサゴは、
刺身、唐揚げ、ブイヤベース、鍋物など、
どんな料理にしても美味しい魚なので
釣り人にとても人気のターゲットになっておる。
そんなオニカサゴじゃが、
実は、釣り人がオニカサゴと呼んでいる魚は
イズカサゴ、フサカサゴ、コクチフサカサゴの3種の総称で、
特に3種の中で最も大きく
50センチ、2キロまで成長するイズカサゴは
「本オニ」と言われているんじゃ。
ところが、本当の意味での「本オニ」、
つまり標準和名でオニカサゴと名付けられた魚は別におるんじゃ。
なんともややこしい話じゃのぉ。
釣り人がオニカサゴと呼んでいるイズカサゴは
フサカサゴ科フサカサゴ属の魚で
水深100~200メートルに棲んでいるのに対して、
標準和名オニカサゴは
フサカサゴ科オニカサゴ属で、もっと浅い沿岸域に棲んでおる。
そして、つい最近、そんなフサカサゴ科オニカサゴ属の新種が
日本で発見されたんじゃ。
と言っても、今まで見つかっていなかった魚が見つかったわけではなく、
パッと見ただけでは識別が難しく、
他の種と混同されていた魚が、
実は別の種だったということが分かったんじゃな。
新種の標準和名は、「ダイオウカサゴ」。
オニカサゴ属の中では大型で、
30センチほどまで成長するのでこの名前が付けられたそうじゃ。
ダイオウカサゴは、
鹿児島県、長崎県、静岡県などで採集されているそうなので、
もしかしたら相模湾で出会うチャンスもあるかもしれんのぉ。