博士じゃ。
今週は、シマアジのウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

シマアジは、大きいものでは
体長１メートルを超す大型のアジの仲間じゃ。

若いうちは体の中央に
黄色い縦線が走っているのが特徴じゃが、
これは成長するにつれて消えていくんじゃ。

食材としては、アジの仲間の中では最高級クラスで、
天然物は、キロ１万円を越すこともあるんじゃ。

沿岸の岩礁域から、水深２００メートル前後までに生息していて、
小魚や砂にもぐっている甲殻類を食べる肉食魚じゃ。

これまで東京湾や相模湾では
専門に狙う遊漁船は少なく、
タイの五目釣りやウイリーサビキの五目釣りで
時たまヒットするくらいだったんじゃが、
ここ数年、東京湾口でよく釣れるようになっていて、
南房総では、１年を通してシマアジを専門に狙う船も出ておる。

釣り方は、コマセ真鯛とほぼ同じじゃが、
シマアジは、コマセに敏感に反応して
煙幕に突っ込んでくる性質なので、
長いハリスは不要じゃ。

ハリに掛かると強烈な引きを見せるんじゃが
唇が薄くて壊れやすいので取り込むのが難しいので、
釣り人からは「ガラスの唇」などと呼ばれておる。

南房総で釣れるシマアジは、５００グラムクラスが多いんじゃが
２～３キロの良型もけっこうな頻度で交じって、
さらに、８キロクラスが釣れた実績もあるんじゃ。
釣れたら刺身はもちろんのこと、
塩焼きやムニエル、
頭などのアラは潮汁（うしおじる）にすると絶品じゃぞ。