The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『磯焼けのウンチク』

博士じゃ。
今週は、「磯焼け」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

磯焼けという言葉を聞いたことはあるかのぉ?

磯焼けは、海藻の群生地である藻場(もば)
が消失してしまうことで、
「海の砂漠化」とも言われている現象なんじゃ。

藻場(もば)は、さまざまな生物の産卵場所や、
稚魚が身を守る場所になっているので、
「海のゆりかご」とも呼ばれていて、
海の生物多様性にとって、とても重要な場所なんじゃ。

藻場の減少は、釣り人にとっても無縁ではないぞ。

例えば、アオリイカは、
春にホンダワラなどの海藻や海藻が生えた岩に
卵を産み付けるんじゃが、
磯焼けで海藻類が減少すると、
アオリイカの産卵場所が失われてしまうんじゃ。

藻場が減少してしまう原因は様々じゃが、
ひとつには、海藻を食べる魚やウニが増えすぎることで
生態系のバランスが崩れて、
藻場の消失が起こると言われておる。

例えば、長崎県の五島列島では、
海藻を食べるアイゴやイスズミが増えたことで
藻場の減少が続いていて、
平成元年から平成26年までのおよそ25年間で、
56%も藻場が減ってしまったという調査もあるんじゃ。

そんな五島列島の磯焼けの問題を知ってもらおうと、
即席めんの大手メーカー「エースコック」が、
五島列島産のイスズミやアイゴを使った
カップ麺を発売したんじゃ。

これまで市場に出回らず、
廃棄されていたイスズミやアイゴをスープのだしに活用した
「五島列島の魚介だしちゃんぽん」と
「五島列島の魚介だしうどん」で、
全国のスーパーなどで買うことができるぞ。

カップ麺のパッケージに記載された
2次元コードを読み込むと、
磯焼けの問題などが学べるようになっているので、
見つけたら食べるだけじゃなく、
磯焼けについても学んでみるのじゃ。
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