博士じゃ。
今週は、「ワカウナギ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
ワカウナギという魚を知っておるかのぉ?
知っていたら、かなりの魚ツウじゃな。
ワカウナギはその名の通り、
見た目はウナギに似ているんじゃが、
ウナギではなく、ウミヘビの仲間なんじゃ。
ややこしいことに、ウミヘビと名がつく生き物には
爬虫類でヘビの仲間のウミヘビと、
魚類でウナギ目ウミヘビ科の魚がおって、
どちらもウミヘビと呼ばれておる。
ワカウナギは、ウナギ目ウミヘビ科の
れっきとした魚なんじゃが、
最近になって発見されたばかりの種で
詳しい生態はまだ分かっていないんじゃ。
今年の3月末に、高知県・四万十市を流れる清流
四万十川でシラスウナギ漁をしていた人が、
体長25センチほどで
ウナギやアナゴのような見た目の
変わった魚がいるのを発見して
地元の博物館に持ち込んだところ、
ワカウナギだと判明。
この魚は今、四万十市にある
四万十川学遊館で展示されているんじゃ。
この博物館によると、
ワカウナギが四万十川で見つかるのは初めて。
エサとして、アミエビなどを試しているものの、
これまでに食べたようすはなく
いつまで元気な姿をみられるかは
見通せない状況だそうじゃ。
非公式ながら相模湾で見つかった
という話もあるので、釣りをしていて
ワカウナギと出会う可能性もゼロではないぞ。
見慣れない長細い魚を見かけたら要注意じゃぞ。