博士じゃ。
今週は、東京初のキャッチ&リリース区間のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
キャッチ&リリース区間とは、
魚に与えるダメージが
少ない釣り方だけが許可され、
釣った魚はすべて再放流することが
義務付けられている、
河川の特定エリアのことじゃ。
日本では2000年頃から、
魚体数の維持や固有種保持の観点から
キャッチ&リリース区間を
設ける渓流釣り場が増えてきたんじゃ。
そして、今年から東京都で
初めての本格的なキャッチ&リリース区間が、
奥多摩湖に注ぐ小袖川の全エリア、
峰谷川、岫沢の上流部に誕生したんじゃ。
この3つの川を管理する、
東京都奥多摩町の小河内漁協によると
解禁日に根こそぎ魚が釣られて持ち帰られてしまい、
放流しないと魚が釣れないような
「自然河川の管理釣り場化現象」が長年続いていたそうじゃ。
そんな状況を改善するために、
キャッチ&リリース区間を設け、
その他のエリアでも、
持ち帰りは1日10匹までの
リミットが設けられたんじゃ。
ちなみに、ヤマメは川を降って
海や湖で育つとサクラマスになるが、
現在、奥多摩湖では、
そんなサクラマスがわずかに
生息していることが確認されておる。
今回キャッチ&リリース区間が設けられた
3つの川で生まれたヤマメが川を降って、
奥多摩湖で育ってサクラマスとなり、
元の川に遡上する「サクラマスの里」を目指していくそうじゃぞ。
キャッチ&リリース区間では、
魚にできるだけダメージを与えずにリリースするため、
フックはバーブレス、ランディングネットの携帯も必須じゃぞ。