博士じゃ。
今週は、メダイのウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
メダイは、イボダイの仲間で、
大きなモノは体長1メートル、
7キロを超し、目が大きく、
頭がのっぺりしているので「ダルマ」と呼ぶ地方も多いんじゃ。
水深100~400メートルの深い場所に棲み、
夜になると表層近くまで浮上して
イカや小魚、クラゲなどを食べるんじゃ。
かつてはキンメダイなどの
深場釣りの外道扱いだったんじゃが、
引きが強くて、味もいいので、
最近では、クロムツなどと一緒にメダイも狙う
深場の五目釣りの船も出るようになったんじゃ。
一年中狙うことはできるんじゃが、
冬場の釣りものとされていて、
今、相模湾でメダイを狙う船も出ておるぞ。
釣り方は、ドウヅキ仕掛け、
または、マダイ仕掛けを大振りにした
片テンビンの吹き流し仕掛けじゃ。
エサはサバの切り身や
イカタン、オキアミを使っても狙えるんじゃが、
メダイは大きなエサを好むため、
大胆な大きさのエサを使った方がいいと言われておる。
アタリは小さいが、引きが強く、
ヒットした瞬間からネットに入れるまで気が抜けず、
一度経験するとハマる釣り人も多いんじゃ。
比較的淡白で上品な白身で、
西京漬けや粕漬けの材料として有名な魚じゃが、
刺身や昆布締め、カルパッチョ、煮付けなどでも美味いんじゃ。
ただ、釣り人を悩ませるのが、体表から出す大量の粘液じゃ。
体表の粘液がバターを塗ったように見えることから
英語では「butterfish」 と呼ばれているほどで、
粘液のヌルヌルが足もとに付いたら、
転ばないようにコマメに拭いたり、
クーラーに入れる前に
ヌルヌルをブラシなどで落としておくことが肝心じゃぞ。