博士じゃ。
今週は、アマダイ釣りのゲストとしてお馴染みの魚、
「ヒメコダイ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

ヒメコダイという名前ではピンとこないかもしれないが、
アマダイ釣りでは定番のゲストで、
釣り人には「アカボラ」という通称でおなじみじゃ。

水深１００メートル前後の砂地に生息していて、
赤みをおびた体の色と、白い斑紋のコントラストが美しい魚なんじゃ。

釣り人にはアカボラという呼ばれておるが、
ボラの仲間ではなく、
正式名称はヒメコダイじゃが、
タイの仲間でもない。

実は、美味しい魚が多い「ハタ科」の魚で、
ヒメコダイもとても味がいい魚なんじゃが、
成長しても２０センチほどと小さいので、
値段は安く、
あまりスーパーや魚屋さんに
流通することはないんじゃ。

食べてみたかったら、
自分で釣り上げるしかないないのぉ。

釣り方は、アマダイ釣りと同じ
片天秤の２本針仕掛けで、エサはオキアミが一般的。

アタリはビビビッと明確で、
仕掛けを浮かせず、ボトムを丹念に狙うのがコツじゃ。

ちなみに、このヒメコダイ、
一部では、エビの味がする魚として有名なんじゃ。

３枚に下ろしてコロモをまぶし、油でカリッと揚げると
身の食感がよく、甘みもあって、
「エビフライ」の味がするそうじゃ。

最近、天ぷらのタネとして、
プロの料理人も注目している魚なんじゃぞ。

アマダイ釣りで釣れたらぜひ食べてみるのじゃ。