博士じゃ。
今週はご当地缶詰のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
普段使いでも、アウトドア料理でも、
災害時の非常食でも役立つ食べ物と言えば、
「缶詰」じゃな。
魚の缶詰と言えば、サバ缶、
ツナ缶などがお馴染みじゃが、
最近は、その土地ならではの
食材や郷土料理を詰め込んだ、
地域色豊かな魚の缶詰も登場しているんじゃ。
今日はそんなご当地缶詰の中から
ワシが主観でセレクトした3つを紹介するのじゃ。
1つ目は、とにかく贅沢に
魚介を味わいたい人におすすめの、
青森県・八戸市の郷土料理「いちご煮」の缶詰じゃ。
イチゴ煮は、果物のイチゴを煮たものではなく、
地元の漁師さんが浜料理として作る、
ウニやアワビを使った、贅沢なお吸い物で、
ハレの日や祝いの席で食べる、
おめでたい料理として地元で愛されているんじゃ。
アワビやホタテ、
ホッキ貝などから出るダシの優しい味わいに、
ウニの甘みが見事にマッチしていて、
磯の香りをそのまま閉じ込めたかのような
贅沢な風味が後を引くんじゃ。
次に、キャンプのおつまみにおすすめなのが、
静岡県・沼津市で獲れたサバを燻製にして、
オイル漬けにした、その名も「オイルサバディン」じゃ。
スモークの香りとサバの旨みの相性がバツグンで、
焚き火サイドで飲む、
ウイスキーのお供にぴったりじゃ。
最後に紹介するのは、
島根県・浜田市の水産加工会社「シーライフ」が手掛ける
「今朝の浜」という名前のユニークな缶詰じゃ。
多種多様な魚が水揚げされる
島根県の浜田港で、
干物や鍋物に適さず、
値が付きにくい魚=未利用魚を
漁師さんから買い取って缶詰に加工するので、
缶詰の中にどんな魚が入っているかは、
その日獲れた魚次第という缶詰なんじゃ。
これまでには、シイラ、ダツ、
フエフキダイ、ホウボウ、レンコダイなど
およそ50種類の魚が缶詰になったそうじゃぞ。
いかがかのぉ。
今日紹介したご当地缶詰は、
普段、なかなかスーパーなどには並ばないものが多いんじゃが、
中にはふるさと納税の返礼品に選ばれているものもある。
気になったらぜひ
チャレンジしてみるのじゃ。