
博士じゃ。
今週は、イラのウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
「イラ」は、見た目が
アマダイやブダイに似た、
ベラ科の魚じゃ。
あまり馴染みがないかもしれないが、
船でのカワハギ釣りの
ゲストとして釣れることも多い魚じゃ。
釣り人の中には、見た目が似ている
「テンス」と勘違いしている人もいるが、
テンスには、背びれのすぐ下に
ひとつの斑点があるのに対して、
イラは胸びれから背びれにかけて
黒い縞模様があるのが特徴じゃ。
点があるのが、
「テンス」なので覚えやすいのぉ。
ちなみに、イラの名前の由来じゃが、
つかもうとするとヌルヌルと滑って、
時にはかまれることもあるので、
イライラするから
「イラ」と名付けられたそうじゃ。
ちょっと可哀想なネーミングの由来じゃの~。
釣り人にはあまり喜ばれないイラじゃが、
高級魚として珍重する地域もあって、
ヌルヌルしてウロコを剥がすのは大変じゃが、
いい出汁が出るため、
ブイヤベースなどの鍋物やムニエルにすると、
それなりに美味しいんじゃ。
釣れたら試してみるのじゃ。