博士じゃ。
今週は、「マコガレイ」のウンチクじゃ。
こころして聞くのじゃ。
昔から大晦日には
「年取り魚」と呼ばれる魚を食べて、
一年の締めくくりや
新年の始まりを祝う風習が日本全国にあるんじゃ。
年取り魚として食べる魚は、
地域によって違いがあって、
出世魚のブリ、おめでたいマダイ、
成長して生まれた川に帰ってくるサケなどがメジャーじゃが、
東北地方では、
カレイが好まれる地域もあるんじゃ。
カレイは、その平らな姿が
「平穏」を連想させるので、
縁起が良いとされていて、
とくに「子持ちカレイ」は
「子孫繁栄」の象徴でもあり、
その卵が黄金色なので
商売繁盛を願う魚としても
縁起が良いとされているんじゃ。
今からブリやマダイを釣るとなると、
遊漁船に乗らなくてはならず、
年末の遊漁船は、予約いっぱいのことも多いが、
この時期、おかっぱりから狙えるマコガレイなら、
まだチャンスがあるかもしれんぞ。
マコガレイは、秋から冬にかけて、
産卵のために浅場に入ってくるので、
堤防や港から投げ釣りで狙えるようになるんじゃ。
釣り方は、アオイソメをエサにした投げ釣りが定番で、
アオイソメは房掛けにすると、アピール効果が高く、
カレイの食いが良いと言われておる。
また、カレイは海底に
変化がある場所にひそんでいるので、
「かけあがり」を狙うのが基本じゃ。
仕掛けを投げたら、リールをゆっくり巻きながら、
竿に伝わる重さで海底の地形を想像して、
ポイントを定めるのが釣果をのばすコツじゃな。
冬から春にかけてのマコガレイは、
子持ちの煮つけが絶品じゃぞ。
熱を通しても身が柔らかく、
甘辛い煮汁が染みて、
ご飯が何杯でもいけてしまうんじゃ。
年末年始のお祝いの魚を自分で釣ったら、
いい新年を迎えられそうじゃな。