The Burn - Fm yokohama 84.7

プラゴミバスターズ!/ 冒険写真家・豊田直之さん

ADモーリーです!

昨日のGood To Goでは
ザバーンのゲスト最多出演記録更新中の
冒険写真家・豊田直之さんをお迎えしました!


2023年3月以来
1年9ヶ月ぶりのご出演となった豊田さん。
今回は豊田さんの活動のひとつである
「プラごみバスターズ」がついに
ゴールを迎えたということで、
これまでのお話や今後についてもお話を伺いました。

ちなみに「プラごみバスターズ」とは
豊田さんの主宰するNPO 法人
「海の森・山の森事務局」で開始した、
全長435キロもある神奈川県の海岸線を
ひと筆書きのように歩きながら
ごみ拾いをするプロジェクト。
2020年4月に西の端の湯河原を出発し、
今年の12月1日に多摩川河口の
浮島に到達されたとのことで、
4年9ヶ月かけて完全踏破されました!
累計踏破距離離410.991km、
回収したゴミの累計は
3トンと51.668kgだったそうです!

ー今日もまさに
 バスターズっていう格好ですね!
 オレンジ色のつなぎとヘルメット、
 そしてサングラスと背負子。
 この背負子に
 ゴミを入れて歩いていたんですか?

『カゴに入れるというより、
 分別しながら集めていたんで、
 袋にこう入れながら、
 手がいっぱいになってくると、
 ここにフックがついてるじゃないですか。
 ここにガッチャンガッチャンつけていくんです。
 後ろから見るとプラゴミの
 お化けみたいになっていくんですよ。』

ーどのぐらいゴミが
 落ちているもんなんですか?


『1番すごかったのは、
 三浦半島の先端の雨崎。
 1日で262キロかな。
 2トントラックが
 いっぱいになるぐらいの重さです。
 ゴミは主にプラスチックなので、
 カサが張るんです。」

ーゴミを引き取ってもらうのも大変ですよね?

『色々調べたら、 神奈川県内には
 神奈川海岸美化財団っていう財団があって、
 前もって連絡して持っていけば
 ゴミを処理をしてくれるんですよ。
 ところがその美化財団は
 横須賀、横浜、川崎には無いんです。
 それで資源循環局のようなところへ行って
 お話を聞いてもらって、
 処理をしてもらいました。
 あとは主にトラックから
 たぶん不法投棄されたであろう
 ゴミも山ほどありました。
 1番困ったのは、
 ペットボトルの中に
 おしっこが入っているものでしたね。
 道路の中央分離帯に
 植栽がある場所はポイ捨てが
 多いっていうのが今回分かりました。』

 

ーゴミ拾いから始まって、
 面白いとこに考察がいきましたね。

『勢いで始まった
 プラごみバスターズですが、
 いざゴールしてみると、
 いろんなことが見えてきて、
 これは単なるゴミ拾いで終わらせずに
 ここからがスタートだなと。
 例えば行政と組むとか、
 いろんな企業さん、団体と組んで、
 我々が得てきた知見とかデータを
 どのように生かしていくのかっていうのが、
 私の腕の見せどころになるのかなって思います。』

ー冒険写真家としての活動から
 ずいぶんとフィールドも広がりましたね!

『はい。でも1番の強みは、
 写真家だということ。
 写真、ビジュアルとして残して、
 ビジュアルとともに
 伝えられるのは強みですよね。』

ーどのくらいのペースで活動していたんですか?

『毎月1回、
 結局60回やりました。』

ーこれからはどのように活動していきたいですか?

『面白いことが分かってきて、
 まず1つは、15の市と町を跨いで行くと
 不思議なのは、ある境界線を超えると、
 今まで「燃えるゴミ」として集めていたものが、
「燃えないゴミ」として集められいる。
 なんで隣り合わせの自治体なのに、
 分別基準がバラバラなのかって思いますよね。
 なので神奈川県が全国に先駆けて、
 分別基準を県全体が統一して、
 明確になったとしたら、
 プラスチックのゴミの問題が
 解決に近づくんじゃないかと思います。
 焼却炉の問題があるので、
 1年や2年で変わるわけではなく、
 下手すると40年、
 50年のサイクルになってしまいますが、
 神奈川モデルみたいなのが出来上がって、
 他の自治体、
 都道府県が真似るようになったら、
 これは良いんじゃないかなと思います。
 それから、ゴミの多いところ
 三浦半島の先端部、横須賀市と
 三浦市がめちゃめちゃ多かったんです。
 これは三浦半島の
 地形的なものが影響しているんですが、
 ここに集中してボランティアを送り込めば
 神奈川県の海があっという間に綺麗になるぞと。
 その提案を県と三浦市と
 横須賀市にしていこうと思っています。』

ー素朴な疑問なんですが、
 2020年7月から
 ビニール袋が有料化しましたよね?

 あれからゴミの量は減ったと思いますか?

『変わらなかったです。
 コロナ禍を経て増えたのはマスクです。
 活動していても
 まだまだゴミは減っていないと思います。』


ーみんなが意識を変えていくしかないですね!
 何かお知らせはありますか?


『年明け1月18日に、
 このプラごみバスターズの活動報告会を、
 川崎市の新しくできた市役所の
 2階のホールでやるので、
 もしご興味ある方はお越しください!』

『プラごみバスターズ踏破報告会』
日時:2025年1月18 日(土)13時から15時半
会場:川崎市新本庁舎2Fのホール

報告会は二部構成として、
前半は13時より14時でマスコミ向けに、
プラごみバスターズ事業の実績、
川崎市への協力感謝、
各自治体への感謝と報告、

今後の自治体との協働計画や
自治体への提案などの発表。

後半は14時より15時半で懇親会的に、
協力財団、協力自治体、
活動メンバー紹介などをおこないます!


豊田さんありがとうございました!

豊田直之 ティエムオフィス
http://www.toyoda-marine-office.com

NPO法人 海の森・山の森事務局
http://www.uminomori-yamanomori.com

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