博士じゃ。
今週は、本栖湖のヒメマスのウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
富士五湖の一つ、本栖湖と言えば、
全国の湖の中でも屈指の透明度を誇っていて、
青く透き通る湖は「本栖ブルー」とも呼ばれておる。
そんな本栖湖で人気の釣りと言えば、ヒメマス釣りじゃ。
ヒメマスは、陸封型のベニザケで、
塩焼きやフライ、
ムニエルなどでとても美味いんじゃ。
本栖湖では、例年、
春と秋の2ヶ月間のみヒメマス釣りが解禁になるんじゃが、
ここ数年は釣れる数が減っていて、
ついに今年の秋の解禁は、初めて見送られてしまったんじゃ。
というのも、今年の10月、
秋の解禁を前に本栖湖漁協が行った試し釣りでは、
ヒメマスが1匹も釣れなかったんじゃ。
ここまでヒメマスが激減してしまった原因として、
漁協が考えているのが、
本来、本栖湖にはいない魚なのに、
ここ2、3年で本栖湖で増えているレイクトラウトじゃ。
大きいものだと1メートルにもなる、
どう猛なレイクトラウトに食い荒らされてしまい、
ヒメマスが激減しているのではないか、ということじゃ。
魚協では、例年行っている稚魚の放流を取りやめて、
成魚にまで育ててから放流するなど、
少しでも食べられないよう工夫を始めているそうじゃ。
来年の春には、ヒメマス釣りが解禁になることを、わしも願っておるぞ。