博士じゃ。
今週は「管理釣り場」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
「管理釣り場」は、
釣り人にとってはお馴染みの言葉じゃが、
釣りをしない人は、
「釣り堀」とどう違うの?と思うかもしれんのぉ。
「管理釣り場」と「釣り堀」の明確な線引きはなく、
どちらも川、湖、池、海などの一画を
「釣りを楽しむこと」を目的に開放して、
主に放流された魚を、
料金を払って釣ることが出来る場所じゃ。
釣り方で言えば、
「管理釣り場」はルアーフィッシングや
フライフィッシングといったスポーツフィッシング、
「釣り堀」は、エサ釣りを中心に
楽しめる場所が多い、という傾向はあるのぉ。
また、「釣り堀」の場合は、
人工的に池を造成したり、
室内の大きな水槽で
釣りを楽しめる場所も多いんじゃ。
日本での釣り堀の歴史は意外と古くて、
釣りが大ブームとなっていた江戸時代には、
街のあちこちに、
コイやフナをターゲットにした
室内の釣り堀があって、
多くの人がゲームセンター感覚で
遊びに行っていたようじゃ。
一方で、日本で本格的な管理釣り場というと、
1955年に、駐日アメリカ軍の
法務官トーマス・ブレークモアさんが
東京都の秋川の一部を借りて
ライセンス制のフライ専用釣り場を始めたのが、
今日の管理釣り場の原型とされておる。
ここは今も「養沢毛鉤専用釣場」として営業しておるぞ。
秋川の渓流が、
アメリカ東部の渓流と似ていたようで、
当時、立川などに進駐していた
アメリカ軍の兵士とその家族が、
釣りを楽しんだ後にビール片手に
バーベキューを楽しんでいたそうじゃ。
渓流釣りは、すでに禁漁期間に入っておるが、
管理釣り場なら今でも釣りは楽しめる。
オフシーズンのトレーニングとして、
渓流でデビューする前の練習として、
管理釣り場に行ってみるのはいかがかのぉ?