ADモーリーです!
昨日のザバーンでは
株式会社記録の代表取締役で
映画監督の配島徹也さんをお迎えしました!

配島さんは日本大学の映画学科を卒業し、
卒業後10年間、
井手さんも番組を担当している
「釣りビジョン」というチャンネルで
ディレクターを務めていた経歴をお持ちの方です。
ー大学では映画作りを学んでいたんですよね?
『そうですね。
映画はいつかやってやるぞ!
という風に考えていて、
釣り番組をやりながら
構想も頭の中で練っていた感じです。』
ー配島さんにとって
釣りと映画はどちらが最初なんですか?
『釣りは3歳からやっています。
映画は高校ぐらいからですかね。
とにかく釣りはずっとやっていました。
僕は大宮出身なんで、海がないんです。
なので基本は川で渓流釣りをやっていて、
大学に入ったら鮎釣りも始めて、
免許取ったら、
群馬や栃木にも行動パターンが
広がっていったというような感じです。」
ー川では何を狙っていたんですか?
『ヤマメ、イワナ、アユです。
1番よく行ったのは、群馬県の水上。
いわゆる大渓流があって、
デカい魚が結構釣れたんですよ。
ヤマメだと40がらみ。
ぬしクラスが結構いるんですよ。』
ー釣り方はエサ釣りだったんですか?
『エサですね。
大学を卒業してから、
ルアーとテンカラを覚え始めました。
「釣りビジョン」に入る前は、
ちょい投げとライトタックルの
磯釣りみたいなことはやっていました。』
ーなぜ釣りビジョンで
映像を作ろうと思ったんですか?
『僕らの頃は就職氷河期だったんですが、
大学を卒業した頃に
ある日、求人雑誌を見たら、
「釣り番組ディレクター」って書いてあったんです。
実は大学時代から雑誌とか新聞とかで
ライターみたいのをやってたんですよ。
「こんなことやってます。」って電話かけたら、
「明日から来なさい」って言われて、
即採用になりました。』
ー「釣りビジョン」では
どんな番組を担当していたんですか。
『渓流釣りの番組、鮎の番組、
メーカーさんの釣り大会とかも
ほぼほぼ全部やりましたね。』
ーそんな配島さんが監督を務めた
映画『重なる』が公開となりました。
どんな作品でしょうか?

『短めに言いますと、
男女の恋愛があって、
とある理由で
男も女も田舎に帰るんですね。
それで帰った時に釣りを通じて出会う。
その主人公の男の子の実家が民宿だったんで、
その女性は泊まることになって、
ひと夏を過ごすんですが、
つかず離れずみたいのが
ずっと繰り返されていく中、
2人の過去が1つの出来事をきっかけに
密接になっていくと...
そこに串刺しとして入ってくるのが、
魚釣りだったりするんですよね。』
ー映像がとても綺麗で、
釣りのシーンはさすがのリアルさでした。
撮影、大変だったんじゃないですか?
『そうですね。
何時にこの光線が水面に当たって、
良い塩梅になるかっていうのを
カメラマンとリサーチしながら
設計図を作っていったんです。
自然を撮影するということは、
天候を読まなきゃいけない。
これは「釣りビジョン」時代からも
やっていますが、
そこにプラス芝居が絡むんですよ。』
ー芝居は毎回1発OKにはならないですよね。
『そこらへんが
1番苦労したんですけど、
苦労をしないために、
前年度から準備していました。
あと、蛍がすごく綺麗な
シーンがあったと思うんですけど、
とにかく大ピークの映像が撮りたかったんですよ。
岐阜県郡上市和良町っていうところだったんですが、
実際に撮影するまでに3年もかかりました。
1番最初、僕1人でカメラを
持っていったんですけど
全然撮れなくて、
次にカメラマンに相談して、
少しずつ本格的になっていきました。
光量が足りないことが
分かってくるんですが、
蛍には光を当てられないんです、
なんとか秘密の方法を編み出して、
撮影することが出来ました。』
ーそういった印象的なシーンが絡み合いながら
ラブストーリーも進行していきます。
『釣りで言う、
ラインのテンションのようなものなんです。
ずっと前当たりを感じてるんですけど、
これ以上合わせても、
離れていってしまうみたいな...
あれをずっと続けてるような話です。
ヒラメ40じゃないんすけど、
これ、ヒラメ119分ぐらいな感じ(笑)』
ーこういった恋愛映画は
昔から撮りたかったんですか?
『僕が好きな大人の恋愛映画は
つかず離れずのギリギリな状態は
意外と描かれないんすよ。
早めに付き合って、
別れてみたいな感じはよくあるんですけど
付き合わないまんまのやつが
僕は書きたかったんですよね。
本当に付き合うかどうかってのは
この映画見ないと分からないんですけど、
大人の恋愛映画と釣りって
めちゃめちゃ相性あるんじゃないかって
撮影の途中から思い始めたんです。
私の実体験でもちょっと
そういうのがありまして...』
ー撮影が大変だったシーン、
印象的なシーンはありますか?
『クライマックスの
釣り大会のシーンですね。』
ー「釣りビジョン」を撮影しているような
リアルさのある映像でした。
『出演してくれた方々が
メーカーのプロばっかりなんです。
でも本当に釣り大会のように撮影するなら
本当のスケジュールで撮影しないと
光線が変わっていってしまうので
リアルじゃないんですよね。
朝まずめの映像も本当に朝に撮らないと
光の加減が違ってしまいますから。」

釣りと映像に対する強いこだわりを
感じられるインタビューとなりました。
改めて、配島さんが監督を務めた映画
『重ねる』は11/23(土)から公開となっています。
映画『重ねる』公式サイト
https://www.kasaneru-movie.com/
東京は渋谷・ユーロスペース、
神奈川は小田原コロナワールドでご覧になれます。
公開館数も増えているそうですので、
お近くの劇場でぜひ、チェックしてください。
配島徹也さん、ありがとうございました!