The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『「タングステン」のウンチク』

博士じゃ。
今週は、タングステンのウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

タングステンは、
もちろん魚の名前ではなく、金属の名前じゃ。


元素記号では「W」、
原子番号は「74」じゃ。

いわゆるレアメタルのひとつで、
金属の中で最も融点が高いので、
白熱電球のフィラメントなどに使われておる。


そんなタングステンが
釣りとどう関係があるかというと、

タングステンは、
重さが鉄のおよそ2.5倍、
鉛のおよそ1.7倍もあるので、

ルアーによく使われるんじゃ。

釣り情報でも
「タングステンルアーが有利です」
なんて話がよく出てくるのぉ。


同じ重さのルアーを作る場合、
タングステンなら鉛と比べて
体積を半分程度に小さくできる、

つまり、同じ重さで、
ルアーのシルエットを
小さくすることができるということじゃ。


とくに青物やシーバスを狙っていて、
ベイトフィッシュが小さい時や活性が低い時には、
ジグのシルエットが小さいほど効果的なことが多いので、
釣果に結びつくことも多いんじゃ。

シルエットが小さいということは、
空気や水から受ける抵抗が小さいので、

キャスティング時にはより飛距離が伸びたり、
着水した後には、
ジグを早く沈めることができるメリットもある。


とくに逆風のなかでキャストする場合や、
流れが速いポイントを狙う時には有効じゃな。


ただタングステンはレアメタルというだけあって、
タングステンを使ったルアーはなかなか高価じゃ。

ロストしたときのショックは大きいので、
気をつけたいものじゃ。
top