博士じゃ。
今週は、タングステンのウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
タングステンは、
もちろん魚の名前ではなく、金属の名前じゃ。
元素記号では「W」、
原子番号は「74」じゃ。
いわゆるレアメタルのひとつで、
金属の中で最も融点が高いので、
白熱電球のフィラメントなどに使われておる。
そんなタングステンが
釣りとどう関係があるかというと、
タングステンは、
重さが鉄のおよそ2.5倍、
鉛のおよそ1.7倍もあるので、
ルアーによく使われるんじゃ。
釣り情報でも
「タングステンルアーが有利です」
なんて話がよく出てくるのぉ。
同じ重さのルアーを作る場合、
タングステンなら鉛と比べて
体積を半分程度に小さくできる、
つまり、同じ重さで、
ルアーのシルエットを
小さくすることができるということじゃ。
とくに青物やシーバスを狙っていて、
ベイトフィッシュが小さい時や活性が低い時には、
ジグのシルエットが小さいほど効果的なことが多いので、
釣果に結びつくことも多いんじゃ。
シルエットが小さいということは、
空気や水から受ける抵抗が小さいので、
キャスティング時にはより飛距離が伸びたり、
着水した後には、
ジグを早く沈めることができるメリットもある。
とくに逆風のなかでキャストする場合や、
流れが速いポイントを狙う時には有効じゃな。
ただタングステンはレアメタルというだけあって、
タングステンを使ったルアーはなかなか高価じゃ。
ロストしたときのショックは大きいので、
気をつけたいものじゃ。