博士じゃ。
今週は、「ワタリガニ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
一般的にワタリガニと呼ばれているカニは、
ガザミ、タイワンガザミ、イシガニなどで、
どれも味噌汁やパスタ、鍋などにして美味いカニじゃ。
東京湾では、ガザミが年々少なくなっていて、
もともと西日本に多かった
南方系のタイワンガザミが多くなっておる。
温暖化や黒潮の蛇行の影響もあるだろうが、
東京湾でガザミが育つのに必要な
アマモ場が減っている影響もありそうじゃ。
ワタリガニは、梅雨時から秋にかけて、
身近な堤防や砂浜で釣ることができて、
しかも美味しいので、密かな人気なんじゃ。
釣り方は簡単じゃぞ。
まず、カニ釣りのための専用の仕掛け「カニ網」を用意する。
「網」という名前がついておるが、
たも網のようにすくいとるものではなく、
オモリ、エサを入れるネット、
カニをからめとるネットが一緒になった仕掛けじゃ。
このカニ網に、
内臓がついた魚の切り身などを入れ、
丈夫な投げ竿で投げる。
あとは30分ほど待って引き上げるだけじゃ。
上手くいけば、
エサを食べに来たカニが、
ネットに絡まって抜けられなくなっているはずじゃ。
気を付けることは、
根がかりしないポイントに投げること。
カニ網は根がかりしやすく、
もし根がかりしてしまうと
大きなゴミを海に残すことになってしまうからじゃ。
そして、釣れたカニを網から取る時に、
ハサミで怪我をしないように注意が必要じゃ。
それから場所によっては、
カニ網が禁止されている場合もあるので注意するのじゃ。