博士じゃ。
今週は、魚に関する
興味深い研究結果を紹介するぞ。
心して聞くのじゃ。
その研究結果とは、
「魚も人間と同じように、
夜にエサを食べると太る」というものじゃ。
ダイエットをしたことがある人なら、
「夜に食べると太りやすい」
という情報は知っておることじゃろう。
逆に、朝食でたんぱく質を取れば、
筋肉が付きやすいので、
アスリートは、朝から積極的に
タンパク質を取り入れておる。
その仕組みを逆手にとれば、
脂の乗った魚を短い期間で
育てることができるのではないかと考えて、
研究を行っているのが、
長崎大学水産学部の平坂教授じゃ。
平坂教授はこんな実験をしたんじゃ。
2つのシマアジの群れを用意して、
一方の群れには、朝8時にエサを与えて、
もう一方の群れには、
夜7時にエサを与えて、
それぞれの群れを比較したんじゃ。
すると、夜にエサを食べた群れは、
朝食べた群れよりも、
血中の中性脂肪が1.7倍多く、
筋肉中の中性脂肪も1.2倍だったそうじゃ。
実際にそのシマアジを食べてみても、
夜にエサを食べた群れの方が、
脂の乗った魚の味がして
美味しかったそうじゃ。
この研究を発展させれば、
短期間で脂の乗った魚を
養殖できる可能性があるそうじゃぞ。
楽しみじゃな。
それはそうと、
わしも夜は食べ過ぎないように
気をつけないといかんのぉ。