博士じゃ。
今週は、魚の標本作りのウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
まだ夏休みの自由研究が
終わっていなかったら、かなりピンチだと思うが、
釣りのついでにできる、
こんな自由研究はいかがかのぉ?
それは、「標本作り」じゃ。
標本といっても、水族館にあるような
立派な骨格標本はハードルが高いので、
釣り人が大きなマダイや
クロダイを釣った時に記念に作ることがある
魚のアゴの部分だけを使った標本じゃ。
作り方は簡単で、特別な材料も必要ない。
まず用意するのは、魚じゃ。
マダイやクロダイで
作るのが一般的じゃが、
ある程度の大きさがある魚であれば、
他の魚でもOKじゃ。
シーバスは口が大きく、
タイとは違った迫力があるのでオススメじゃぞ。
作り方じゃが、まずは頭の部分を
丸ごと煮るなり焼くなりして、
骨の周りの身は美味しくいただく。
そして、食べ終わった後に残った
あごの骨を取り出すんじゃが、
あごの骨は、
いくつかのパーツにわかれておる。
あとで組み立てるので、
どういう配置になっているか
しっかり観察してからバラすんじゃぞ。
ちなみに、マダイの場合は
上下左右で8つのパーツにわかれておる。
骨を取り出したら、
周りについている身を
丁寧に歯ブラシで取り除いて、
キッチンハイターに
一晩漬けて、漂白、除菌。
その後は、天日干しにして乾かしたら、
あとは元の形に組み上げて、
グルーガンで固定して完成じゃ。
さらにラッカースプレーを吹き付けると、
ツヤが出て、補強にもなるんじゃが、
自然のままがいいか、
ツヤがある方がいいかは好みじゃな。
これで完成でもOKじゃが、
いろいろな魚のあごを比べてみたり、
釣った魚の胃の中身を調べて、
食べているものとあごの骨格の関係を調べると、
さらに自由研究らしくなるかもしれんのぉ。
ぜひチャレンジしてみるのじゃ。