ADモーリーです!
昨日のザバーンでは
一般社団法人
神奈川県ライフセービング協会
理事長の白井勇喜さんと
副理事長の青木将展さんを
お迎えしてお話を伺いました。

白井さんは昨年もご出演いただきましたが、
副理事長の青木さんは初登場!
ーまずは改めて
神奈川県ライフセービング協会は
普段どんな活動をされてるのか
教えてください。
白井さん
『基本的に皆さんの夏の安全を
守るために活動してるのが
メインになんですが、
それ以外にも
ライセービングスポーツと言って、
青少年の育成や健康を強化するための
大会の実施と普及活動をやってます。
先週だとエフヨコさんの
キャラバンにも参加させてもらって
ライフセービングの普及活動をしました。』
ーライフセーバーの皆さんの
仕事場は海なんですか?
川とかもあったりしますか?
白井さん
『基本的には海ですね。
海水浴、海水浴場がメインで、
もちろん室内、また屋外の
プールっていうのもありますが、
やっぱり川とか湖っていうのは
今現状はないですね。」
ーということは
ライフセーバーさんがいない
川や湖で泳ぐのはリスクがあるし、
子供が泳いでたら、保護者が
管理するのは大事なわけですよね。
白井さん
「そうなんです。
日本の水難事故は、
世界ワースト2位。
車の交通事故は右肩下がりなんですが、
水難事故は95年から一定で減っていません。
もちろん車が進化してるのもありますが
車の交通事故を防ぐために、
国が予算を持って
やっているのも理由だと思います。」
ー今日は副理事長の青木さんにも
お越しいただいています。
青木さんがそもそも
ライフセービングの仕事に
就いたきっかけは何だったんですか。
青木さん
『私は生まれも育ちも、
湯河原の吉浜なんです。
海の家を営む家系に生まれて
海が歩いてすぐという環境でした。
両親が海の家をやっているので
その傍ら、保育園くらいの時から
よくライフセーバーの
お兄さんお姉さんたちに
遊んでいただいたりしました。
最初は遊び心で、
ボディーサーフィンとか、
ボードを教えてもらううちに、
自然とライフセーバーを
やっていたっていう感じですね。
今だと神奈川県内のビーチでは
ライフセービングクラブがあるんですよ。
大体小学校1年生とか
中学年から出来るようになってます。』
ー神奈川県ライフセービング協会は
今年どんな活動をされていますか?
白井さん
『普及活動をメインに
去年から、
「ライフセービングをライフスタイルに」
というテーマを設けて活動しています。
こういう所に行くと危ない、
こういう風が吹いたら注意しよう、
みたいに知識を身につけることで
事故は防げるんです。
神奈川県民のみんなが
水辺の事故をゼロにするために
知識を身につける。
それを僕たちはしっかりと
発信していきたいっていう、
そんな活動が今年の
1つテーマかなと思ってます。
ー例えばどんな知識を
持ってもらいたいですか?
白井さん
『ライフセーバーがいないところでの
水辺の事故って非常に多いんです。
湘南はマリンレジャー、
マリンスポーツが普及していて、
海水浴客はどこでも入れちゃうので、
海を楽しむ時に
何に気をつければいいのかを
家にいる時から学べるような
システムの開発を、
今JLAと一緒に進めています。』
※JLA=日本ライフセービング協会
ー去年、白井さんが話した中で
印象的だったのが、
海外ではライフセーバーは公務員、
日本じゃボランティアだという話。
今も変わらずですか?
白井さん
『まだ変わってないんですが、
実は沖縄が1歩前進をしてまして、
しっかりと国や県のお金を使って、
ライフガードが常駐するという
制度がスタートしました。
海水浴エリアじゃないところで、
ビーチパトロールをしながら
実際にこの数ヶ月で
事故を防いだという事案も出ているので、
神奈川も続いていきたいですね。』
ー 神奈川県ライフセービング協会では
7月は『身につけよう Water Safety 月間 』
というのを実施されるんですよね。
白井さん
『2024Water Safetyキャンペーン』
というのを実施していまして、
海に関する知識を
6月は「知ろう」、
7月は「身につけよう」、
8月は「行動しよう」
ということで進めていきます。
あとは啓蒙活動の動画と
Eライフセービングって言って、
インターネット上でいろいろ勉強出来る
コンテンツも作りました。
そこら辺は是非、
海に行く前にしっかりと
見ていただきたいなと思います。』
ーこれ持って行ったほうがいいよ!
というグッズ例えば何かありますか?
白井さん
『いっぱいありますが、日避けのもの。
そして日焼け止めですよね。
あとは、先日初めて私も見たんですが、
天気良いじゃないですか、
砂浜歩いて、足の裏6割が水ぶくれ。
皆さん、楽しんで
海まで走っていくんですが、
戻る時にはビーチサンダルが無い。
頑張って歩いた結果、
火傷して歩けなくなっちゃうっていう。
暑いですからね、
ビーチサンダルも身に着けて
持って行ってほしいですね。』
ーところでライフセービングって
競技になっているらしいですね。
青木さん
『そうですね、今はもう世界各国、
50カ国以上でポピュラーな
スポーツになっています。
2年ごとに世界選手権も開催されていて、
今年は8月下旬から9月上旬まで
オーストラリアの
ゴールドコーストで開催されます。』
ー具体的にはどんな競技をするんですか?
青木さん
『皆さんが多分思い浮かぶのが、
ビーチフラッグスですかね。
浜にうつ伏せで、
笛が鳴ったら起き上がって、
反転して、 20メートル先にある
棒を取りに行くっていう競技ですね。
それ以外にプールの種目もありまして、
40キロぐらいの重たいマネキンを
引き上げてきて、
50メートルを泳ぎ切るとか、
実際の救助現場を想定したものが
競技化されています。
強いのはオーストラリア、
続いてニュージーランド、
そしてヨーロッパ勢ですね。
日本は現在総合7位なんですが、
今年は5位を狙っています。
実は日本代表はほとんどが
神奈川県のビーチから
選出されているんです。』
ー世界大会はどこかで観られますか?
青木さん
『最近はライブ配信が
盛んになってきてるので、
おそらく日本の皆さんにも
ご覧いただけるんじゃないのかな
っていう風に思っております。』
「Lifesaving World Championships 2024」
日程は2024年 8月20日 ~ 9月8日
https://www.lwc2024.com/
ー最後にリスナーへメッセージをお願いします。
白井さん
『もう夏が目の前になってきてますので、
ぜひ、海水浴を
楽しんでいただきたいんですが、
事故がいろいろ出てきて分かったこと、
水難事故の発生は14時に多いんです。
海水浴行く人って朝早いんですが、
お昼までやって、ご飯食べたら
そろそろ帰ろうか、というこの時に
気の緩みが出るんですようです。
あとはお酒を飲んでる方がいたりとか、
食事をして、眠くなっちゃったりとか...
とにかく14時の
事故件数が非常に多いのと、
湘南は午後からオンショア。
海風が入ります。
海面が揺れてしまうところから、
水難事故に繋がることがありますので、
その辺りをしっかりと注意して、
海水浴を楽しんでいただきたいです。』
ライフセービングに関する
様々な情報は
KLA/JLAのwebページをチェックしてください!
https://lifesaving.ne.jp/
神奈川県ライフセービング協会理事長の
白井勇喜さん、そして副理事長の
青木将展さんをお迎えしました。
ありがとうございました!