博士じゃ。
今週は、パヤオのウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
この時期、相模湾を賑やかにする
シイラを狙う遊漁船でよく聞くのが、
パヤオという言葉じゃ。
「パヤオ」という言葉の響きは、
なんだか南国チックな感じがするが、
それもそのはず。
パヤオはフィリピンの言葉で、
「筏」を意味する言葉で、
日本語にすると「浮魚礁」のことなんじゃ。
浮漁礁は、カツオやマグロなどの回遊魚が、
流木に集まる習性を利用した漁具の一種で、
海面に浮かぶ大型のブイを、
ロープでアンカーに固定しているんじゃ。
なぜマグロやカツオが、パヤオに集まるのか、
まだ良くわかっていないことも多いんじゃが、
パヤオに付着したプランクトンを食べる魚が集まり、
それを食べる中型、大型魚が集まってくるとも言われておる。
また、パヤオの影を魚が
隠れ家に利用するからという説もある。
ちなみに、現在、全世界の
マグロ・カツオ類の年間漁獲量の1/4が、
パヤオを利用して
漁獲されているとも言われているそうじゃ。
これには、アンカーで固定せずに
海面を流すドリフト式のパヤオも入っておる。
もちろん相模湾にもパヤオが点在していて、
シイラやカツオ、マグロを狙う船は、
まずパヤオ周辺を狙うことも多いんじゃ。
パヤオの周りには
シイラがうじゃうじゃいることもあって、
それを見れば、
釣り人のテンションはマックスじゃ。
この夏はルアーシイラに
チャレンジしてみてはいかがかのぉ。