博士じゃ。
今週は、「小鮎(こあゆ)」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
いよいよ6月になると、
鮎釣りのシーズンがやってくるのぉ。
ところで、鮎は鮎でも、
小鮎と呼ばれる鮎を知っておるかのぉ。
小鮎は、鮎の稚魚、稚鮎のことではなく、
琵琶湖にだけ生息する
特別な鮎のことなんじゃ。
琵琶湖の鮎は、春になると、
一部が琵琶湖に注ぐ川を
遡って大きくなるんじゃが、
その他の大部分は、
琵琶湖に残って生活するので、
成魚になっても
10センチくらいにしか成長しないんじゃ。
成長すると30センチにまでなる
一般的な鮎と比べると、とても小さいので、
小さい鮎で、小鮎と呼ばれておるのじゃ。
琵琶湖では、2月から6月にかけて、
小鮎のエサ釣りが楽しめて
釣り初心者でも簡単に
チャレンジできるので、
人気になっているんじゃ。
エサはシラスのミンチで、
サビキ仕掛けで釣ることができる。
タイミングがあえば、
数釣りも楽しめるのじゃ。
9月から11月までは
禁漁期間となるので、注意が必要じゃぞ。
小鮎は皮や骨が柔らかいので、
丸ごと食べる料理に向いていて、
鮎のしっとりとした食感と、
独特のほろ苦さや香りを一口で味わえるのは、
小鮎ならではじゃな。
滋賀県の伝統料理の佃煮をはじめ、
塩焼き、天ぷら、
南蛮漬けなどにするとうまいんじゃ!
いつかは自分で釣って、
味わってみたいものじゃのぉ。