The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『「シガテラ」のウンチク』

博士じゃ。
今週は、「シガテラ」のうんちくじゃ。
心して聞くのじゃ。

大型連休には、
沖縄などの南国に旅行に行って、
釣りを楽しむ人も多いと思うが、

そんな時に気を付けたいのが、
シガテラじゃ。


シガテラは、熱帯・亜熱帯の
サンゴ礁の周辺に
生息する魚によって起こる
食中毒の総称で、

その原因は、
主にシガトキシンという
非常に強い神経毒じゃ。


シガトキシンは、
海草などに付着する
プランクトンの一種によって
生産される毒素で、

そのプランクトンを
魚介類が食べることで、
食物連鎖の中で魚の体に蓄積されるんじゃ。


シガトキシンが大量に
蓄積された魚を食べてしまうと、

下痢、おう吐、倦怠感、
関節痛、手足のしびれなどのほか、

特徴的な症状として、
冷たいものに触れると
ビリビリと痛みを感じたり、

温かいものに触れると、
冷たいものに触れたように感じる
温度感覚異常

「ドライアイスセンセーション」に
なることもあるんじゃ。


死亡率は低いが、
効果的な治療方法が確立されていないため、

回復に時間がかかるのが特徴で、
完全回復まで1年以上かかることもあるんじゃ。

日本でシガテラの原因となる魚は、
主にバラフエダイ、イッテンフエダイ、
イトヒキフエダイ、バラハタ、

アカマダラハタ、イシガキダイ、
ヒラマサなど。


サンゴ礁の海に囲まれた
沖縄県で多く発生しているが、

最近では、九州や本州でも、
イシガキダイを原因とする事例が
相次いで発生しているんじゃ。


これらの魚が釣れた時には注意が必要じゃぞ。

ちなみに、
「冷凍保存するとシガテラ毒はなくなる」という
都市伝説もあるが、

これは実験により否定されておるので、
注意するのじゃ。
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