The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『「マルタ」のウンチク』

博士じゃ。
今週は「マルタ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

毎年、桜が開花して
散るまでのおよそ
1ヵ月間だけ楽しめる釣りがある。

それが「マルタ」釣りじゃ。

普段は神奈川県より北の沿岸部や
河口部など、汽水域を好んで棲息していて、

桜の時期になると、
産卵のために川を遡上してくる「マルタ」。


ウグイの仲間で、
見た目もウグイに
とてもよく似ておるので、

マルタウグイと呼ぶ人も多いが、
正式名称は「マルタ」じゃ。


春になると、マルタの体は
オレンジ色の婚姻色に染まるんじゃが、

マルタの婚姻色は1本のラインになっていて、
ウグイにはこのラインが
2~3本あるので、
見分けることができるんじゃ。


遡上の季節になると、
多摩川の二ヶ領堰堤より下流の

いたるところにマルタがたくさん集まっていて、
橋の上から見てもすぐに分かるほど。

他にも、隅田川の上流域、
柳瀬川もマルタが集まるポイントじゃ。


多摩川などの身近な川で、
ファイトが楽しめるとあって、

ルアーやフライの
人気のターゲットになっておる。


釣り方は簡単じゃ。
ルアーなら渓流用の
トラウトロッドやバスロッドで、

5gほどのキラキラしたスプーンや、
小型のミノ―を
流れの速い浅瀬、
またはその前後の流芯に投げて、

流れに逆らわずに引いていくんじゃ。

フライなら5番から7番ロッドで、
エッグフライやマラブーをナチュラルに流すのが定番。

どちらの場合も魚を
弱らせないためにバーブレスにすること。


群れている数が多いので、
スレ掛かりしてしまうことも多く、

いかにスレ掛かりを避けて、
口を使ってもらうかが勝負じゃ。


50センチを超える大物が
川の流れに乗った時の引きは強烈じゃぞ。

毎年、マルタの溯上は
ゴールデンウィークくらいまでじゃ。

この時期だけのマルタ釣り、
楽しんでみてはいかがかのぉ。
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