The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『「タツノオトシゴ」のウンチク』

博士じゃ。
今週は、今年の干支にちなんで
「タツノオトシゴ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

タツノオトシゴは、
伝説の生き物「竜」のような顔に、
クルンをしたかわいいしっぽで、

まるで天上の竜が
海に産み落とした
子どもにも見えるということで、

タツノオトシゴと名付けられたんじゃ。

日本では、
竜のように見えると言われておるが、

中国語では、漢字で海の馬とかいて、
「海馬(かいば)」、

英語でも、シーホースと呼ばれるので、
面長の顔立ちが、
馬を連想させることも多いようじゃ。


不思議な形状で、
体表がゴツゴツしているので、

日本では江戸時代まで、
「虫」の仲間とされていたそうじゃ。


エビやカニの仲間と
思っている人もおるかもしれんが、

じっくりと観察すると、
他の魚と同じようにエラや背ビレ、
胸ビレもあって、

れっきとした魚なんじゃ。

直立して泳ぐ姿や、
泳ぎが下手なタツノオトシゴが、

海水の流れに負けないように、
しっぽで海藻にしがみついている姿が、

ダイバーにも人気になっておるぞ。

また、最近では、
タツノオトシゴが、
パートナーと体を寄せ合うと
ハートのような形ができることから、

恋愛成就のシンボルとして人気になっていたり、
オスがお腹にある
「育児嚢(いくじのう)」という袋で子育てをするので、

究極のイクメンなんて言われたりもしておる。

海岸を歩いていると、
タツノオトシゴの仲間が
乾いて落ちていることがある。

釣りをしていて見つけたら、
お守りにしてみるのもいいかもしれんのぉ。
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