博士じゃ。
今週は、「シロアマダイ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
秋から冬にかけて、
相模湾の代表的な
釣りものといえば、アマダイじゃな。
そんなアマダイの仲間には、
主にアカアマダイ、シロアマダイ、
キアマダイの3種類がいて、
相模湾でよく釣れるのは「アカアマダイ」じゃ。
……というより9割9分はアカアマダイじゃ。
そして、ごく稀に釣れるのが、
今日紹介するシロアマダイじゃな。
シロアマダイは、その名の通り
体色が白っぽいのが特徴じゃが、
生きているときは、やや赤みがかっていて、
釣りあげてから時間が経つと白く変色してくるんじゃ。
一見すると、体色が
ピンク色のアカアマダイの方が
美味しそうに見えるんじゃが
実は、アマダイ3種の中で
一番うまいと言われているのはシロアマダイじゃ。
しかも、サイズもアカアマダイよりも大型で、
全長60センチ、3キロを超える
超大物が釣れることもあるんじゃ。
値段も一番高く、卸値でキロあたり
1万円を超えることもある、
和食における最高級魚の一つじゃ。
そんなシロアマダイ、
運が良ければ、アマダイ釣りで
釣れることがあるんじゃが、
長年アマダイ釣りに通っていても、
一度も釣ったことがない人もいるほどレアじゃ。
シロアマダイを
確実に釣る方法はないんじゃが、
アカアマダイよりも浅い、
水深40~80メートルの
砂地・泥地に棲んでいることが多いので、
アマダイ釣りで、
浅場を狙う時にはチャンスがあるんじゃ。
今シーズンは、
茅ヶ崎の一俊丸(かずとしまる)から
シロアマダイを専門に狙う船も出ているので、
乗ってみるのもいいかもしれんのぉ。
シンプルに塩焼きにしてもうまいし、
酒蒸しにするとふっくらやわらかい。
うま味の強い皮つきのままフライにしても絶品じゃ。
刺身やこぶ締めもうまいぞ。
ほとんどが料亭直行となるシロアマダイ、
いつか自分で釣って食べてみたいものじゃな。