ADモーリーです!
昨日のGood To Goのテーマは
『千葉でキョンの狩猟体験!』。

ゲストにお迎えしたのは
「オンジュクジビエラボラトリー」の代表で
ハンターの宮嵜勢太郎さんです。
◯早速ですが、
「オンジュクジビエラボラトリー」というのは
どんな組織なんでしょうか?
『狩猟を通して獣と人が
バランスよく生きて行くために
何が出来るかを考えていきたいと、
私自身が立ち上げた事業です。
今年に入ってからは、
「遊ぼうおんじゅく!
キョンについて考える、狩猟体験ツアー」
というものを主宰しています。』
◯御宿というと千葉県の外房の町ですよね?
そこでキョンが増えているんですか?
『そうなんです。
かなりの数が生息しています。』
◯そもそも宮嵜さんが
ハンターの仕事についた
きっかけはなんだったんですか?
『もともと大阪出身で
バリバリの関西人なんですけど、
上京して東京の大学を卒業した後に、
老人ホームで
10年間働いていました。
介護福祉士と保育士の資格も
持っているんですが、
結婚して子供が出来たタイミングで、
自然が多い所で生活したいと思い、
いろいろ調べていたんです。
そこで5年前に
「地域おこし協力隊」という
仕事に就くにあたって
御宿に移住することになりました。』
◯今は介護職をしているわけでなく、
プロのハンターということですか?
『そうです。
専属ハンターみたいな感じです。』
◯狩りに行ってくれ、という
依頼を受けて活動しているんですか?
『御宿町と契約しまして、
食害に困っている人のために
1年を通して
いろんな獣を捕獲しています。』
◯キョン以外の
動物の狩りもやっているんですか?
『そうなんです。イノシシもいますし、
鹿、アライグマやハクビシンとかも
捕獲したりしていますね。』
◯キョンってどんな生き物なんですか?
『もともとは日本にはいなくて、
特定外来生物に指定されています。
鹿の仲間で中型犬くらいの大きさ、
体重は10キロ前後くらいですね。
東京の伊豆大島とか、
千葉の房総半島などで
増殖し続けています。
千葉県には今、5万頭以上
生息していると言われていて、
個人的には野良猫より
いるんじゃないかっていうくらいです。
夜なんか出歩くと、
人よりキョンに多く出会いますよ。』
◯繁殖力がすごいっていうことなんですか?
『繁殖力がすごくて、
生後半年で
妊娠するとこが出来る生き物なんです。
さらに出産した翌日に
また妊娠も出来るっていう
すごい生き物ですね。』
◯キョンによる被害は
どんなものなんでしょうか?
『農作物だけでなくて、
大事に育ているお花のつぼみや
新芽も食べるので、
本当に困っている人が多いんです。
鳴き声も見た目に反して、
人間が叫ぶような声で鳴くので、
騒音被害もありますね。』
そんな御宿町での
キョンによる被害を
どうにかするために活動している
宮嵜さんが主宰しているのが
「キョンについて考える、狩猟体験ツアー」です。
◯これは一般のお客さんが
参加出来る狩猟体験なんですか?
『これまで3回実施したんですが、
第1回は日帰りで開催して、
その場でキョンの解体も
体験していただきました。
第2回はキョンを
捕獲するための罠を作って、
仕掛けてもらうことも
やっていただきました。
第3回は御宿町在住の
BBQインストラクターの方に
ご協力いただいて、
動物との関わり方や
狩猟についてのディスカッションを
行った後に夕食として
バーベキューをしました。
キョンも少しですがいただきました。』
◯キョンってどんな味がするんですか?
『個人的な感想にはなりますが、
鹿よりもあっさりしたような味わいで
どんな調味料にも合わせやすく、
ヘルシー、高タンパクなので、
筋トレとか
スポーツをやっている方には、
味もいいですし、とても合う食材
なんじゃないかなと思います。』
◯どんな料理にすると美味しいですか?
『第1回では「キョン回鍋肉」や
「キョンカレー」でいただいたり、
第3回のBBQではパンに挟んで
サンドイッチのように
食べていただいたり、
それぞれ美味しいと言って、
召し上がっていただいていました。』
◯御宿に行くとキョンのお肉が
手に入ったりするんですか?
『ジビエの
解体処理施設を通さないと
食肉として流通させることが
出来ないので、今のところ
手に入る場所は
数は少ないですね。』
◯今後はどんな取り組みを考えていますか?
『次回第4回のツアーは
秋以降を予定していまして、
詳細が決まりましたら
SNSで告知しますので、
見ていただければと思います。』
◯解体処理施設を
作る計画もあるそうですね!
『そうなんです。
解体処理施設が少なくて、
捕獲してもほとんど
捨ててしまっている状態なんです。
命を無駄にせず、
少しでも有効活用しようと考え、
ジビエの解体処理施設を
御宿町に建設する予定です。
皆さんにキョンのお肉も
召し上がっていただけるように
頑張っていきたいと思います。』
宮嵜勢太郎さんありがとうございました!
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