The Burn - Fm yokohama 84.7

神奈川県ライフセービング協会 理事長の白井勇喜さんをお迎えしました!

ADモーリーです!

昨日のGood To Goでは
一般社団法人
神奈川県ライフセービング協会の理事長
白井勇喜さんをお迎えしました。


井手さんは
先日とあるオープン前の
バーベキュー施設で
白井さんと知り合ったそうで、
ぜひ、ザバーンに
出ていただきたいとお願いし、
今回それが叶ったという
いきさつになっております。

ー そもそも
    ライフセービングとは何なんでしょうか?


『みなさんのイメージだと
 パトロールをして
 何かあった時に助けてくれる人
 みたいなのがあると思います。
 もう少し詳しく言うと
 川や海、湖など
 水に関わる全般的な事故を
 予防していく活動をしています。』

ー 海だけではないってことですね?

『そうですね。
 日本には四季があるので、
 水に入る期間は限られていますが、
 年間通して溺れないための知識を
 教える活動も実はしていて、
 学校で子供たちに
 事故を起こさないための
 技術を教えたりもしています。
 日本だと危ないところには
 近寄ってはダメだっていう教育が
 先行しているケースが多いんです。
 『海は危ないからいっちゃダメ!』
 みたいな感じですね。
 私は平塚市出身で、
 平塚の小学校へ
 授業しに行くこともあるんですが、
 海辺まで5分くらいの
  ところにある学校でも、
 生徒の1/3くらいしか
 海に行ったことがないって
 言うんですよ。』


ーそんな近くに海があるのに!

『保護者に訊くと、
『危ないから
 子供だけで行っちゃダメよ』とか、
 そういうことが多いんです。』


行かないということは
   知識が伸びない、ということですね。

『そうです。
 ただ、知識が無いまま過ごしても、
 大学生くらいになったら
 仲間で海に行くこともありますよね?
 そこで溺れてしまったり、
 お酒を飲んで
 海に入ってしまったりしてしまう。
 そういうことで
 事故が増えている傾向がありますね。』


ー知識をつけるためにも
   海に行ってほしいと思いますか?


『海に行って
 遊ぶのは大事だと思います。
 知識もそうですし、
 地域が一つになって、
 海を守りつつ、
 自分たちの住んでる町も
 守れると更に良いと思いますね。』

ライフセービングの歴史は
   どこから始まったんでしょうか?


『もともとフランスから
 始まったと言われていて、
 水辺の文化が生活に
 大きく関わっていたというのが
 ポイントかと思います。
 日本もそうですが、
 農業が盛んだと
 田畑に水を入れる際に
 転落したりするので、
 そういうところから
 ウォーターセーフティ
 という考えが
 生まれたと言われています。』

ー海のライフセービングも
   フランス発祥ですか?


『海は
 サーフライフセービングと言って、
 オーストラリアを中心に
 発展したと言われています。
 ライフセーバーとか
 ライフガードって
 よく聞くと思うんですけど、
 この2つって違うものなんですよ。
 ライフガードは
 オーストラリアだと地方公務員です。
 市役所にいわゆる
 ライフガード課みたいなのがあるんです。
 日本の消防の職員や海上保安庁、
 警察のような扱いで、
 海岸を守るスペシャリストとして
 業務に就いている方々のことですね。
 一方でボランティアで
 ライフセーバーという活動があります。』

ー日本だと職員扱いではないんですか?

『ないですね。
 地域のクラブから発展した、
 ボランティアの人たちが
 ライフセーバーをやって、
 水辺の事故を
 防ぐために活動しています。』

ーということはライフセーバーは
   職業ではないんですね。

『そうなんです。
 私も普通に別で仕事をしています。』

ー白井さんがライフセービングの
   仕事をするようになったきっかけは
   なんだったんですか?


『高校の時に 
 大学に入るにあたって
 ボランティア活動をしたほうがいい、
 という先生の一言から始まりました。
 平塚ビーチセンターという
 ビーチの管理をしているところで
 サポートを始めたら、
 そこに
 ライフセーバーの方々がいたんです。
 それから私もやってみたいと
 思ったのがきっかけですね。』


ーやってみてどうでしたか?

『活動が幅広いですね。
 夏場の監視以外にも
 年間を通してこんなに
 活動しているだって思いました。』


ー海で命を守る活動以外に
   年間何をされているんですか?


『救助大会といって
 人の命を救うための競技会が
 年間何回かあるので、
 それに参加したりしています。』

ーリスナーから
   コロナ禍の影響で、
   海水浴場の存続の危機や

   ライフセーバー不足が
   発生しているという
   メッセージをいただきました。

『本当にその通りで、
 全国各地で
 ライフセーバー不足が
 大きな問題になっています。
 コロナ禍で2年間、
 海水浴場が開かれなかったので、
 通常の監視業務は出来ずでした。
 今年は猛暑と言われていますし、
 コロナが落ち着いてきた中で、
 海水浴場に
 賑わいが戻るとも言われているので、
 非常に大変な
 年になるのではと思っています。』

ー一般の人が海に行く時に
   気を付けるべきことを教えてください。


『一番はライフセーバーがいる
  海水浴場で楽しむことですね。
  そして海水浴には
  赤と黄色の旗が設置されています。
  これはライフセーバーが海をチェックして、
  安全だと判断したエリアなんですね。
  この旗と旗のあいだが
  安全だというのを毎日決めているので、
  そこで楽しんでいただくことかなと思います。』

ー安全に楽しむために
   ライフセーバーさんの指示に 
   従うことも大切ですね。
   最後にリスナーへメッセージをお願いします。

『ライフセーバーが
 配置されているビーチって
 日本では
 20%を切っているんです。
 非常に少ないので、
 みなさんで水辺の事故を学んで、
 自分の身は自分で守るということを
 理解すれば悲しい事故は
 無くなると思います。
 ライフセービングも筋肉隆々じゃないと、
 って思う人もいるかもしれないですが、
 全然そんなことなくて、
 知識があれば手を差し伸べられます。
 なのでライフセービングを
 ライフスタイルにという気持ちで、
 知識の習得をお願いします。
 神奈川県ライフセービング協会には
 知識を習得するための
 eラーニングという
 システムが導入されています。
 ホームページもぜひご覧ください。』


白井さんありがとうございました!


神奈川県ライフセービング協会~KLA~
https://lifesaving.ne.jp/
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