
博士じゃ。
今週は、「フナムシ」、
「テトラポッド」、「フジツボ」に続いて、
釣り場でよく見かけるものシリーズ第4弾、
「カメノテ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
磯で釣りをしていると、
干潮の時に岩の隙間にビッシリと
張り付いているのをよく見かけるカメノテ。
その名の通り、見た目がカメの手に
似ているからカメノテと呼ばれておる。
一見すると貝の仲間にも見えるが、
実は、エビやカニと同じ甲殻類じゃ。
クロダイやイシダイ狙いの釣りで、
エサとして使われることもあるのぉ。
そんなカメノテじゃが、
スペインやポルトガルでは
カメノテの仲間が、
高級食材として扱われているんじゃ。
日本でも各地で食用とされていて、
最近では流通量も増えていて、
居酒屋などで出てくることもあるんじゃ。
旬は夏で、5月から8月くらいがベストシーズンじゃ。
磯の香りが強く、
濃厚なダシがとれるので、
みそ汁にすると絶品。
塩ゆでや酒蒸しにしてもうまいんじゃ。
ちなみに、カメノテは
漁業権の対象となっている地域もあるので、
採取する場合は、
事前に調べるなど、注意が必要じゃぞ。