博士じゃ。
今週は、「フナムシ」、
「テトラポッド」に続いて、
釣り場でよく見かけるものシリーズ第3弾、
「フジツボ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
釣り人なら岩場や
テトラポッドに群生している
フジツボを見たことない人はいないじゃろう。
ちなみに、フジツボは貝殻のように硬く、
岩場にガッチリとくっついているので
貝の仲間かと思っている人も多いかもしれんが、
実は甲殻類で、エビやカニの仲間なんじゃ。
釣り船の船底やスクリューにも、
大量のフジツボがついてしまうことがあって、
船底の水流抵抗を増やしてしまうので、
速度で10%以上、
燃費でも最大40%も
悪影響を与えてしまうんじゃ。
そんな厄介者のフジツボじゃが、
青森県などでは
高級食材として料理に使われたり、
水の中でもくっつく接着剤の
開発に向けて研究されたりもしているんじゃ。
釣りでは、クロダイ狙いの
落とし込み釣りの餌としても活用できるぞ。
ちなみに昔から
都市伝説のように囁かれている、
フジツボが張り付いている岩場で転んで、
膝にケガをしたら、
膝の中でフジツボが増殖していたという話。
もちろん実際には
そんなことはありえないんじゃが、
ただ岩場では、フジツボで
思わぬケガをすることがあるのは事実。
フジツボが多い岩場では十分に気を付けるのじゃ。