The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『「シマイサキ」のウンチク』

博士じゃ。
今週は、意外と知らない
「フナムシ」のウンチクじゃ。

心して聞くのじゃ。

堤防や磯に集団で生息していて、
素早く走り回るフナムシは、

どことなくゴキブリのような見た目もあって、
嫌いな人も多いのではないじゃろうか。


英語でも「wharf roach(ウォーフローチ)」
直訳すると「埠頭のゴキブリ」と呼ばれているんじゃが、

実はゴキブリの仲間ではなく、
ダンゴムシやオオグソクムシの仲間なんじゃ。


ユニークなのは、その呼吸方法で、
陸上に生息している
フナムシじゃが、
実は肺を持っておらず、

空気中の酸素を足の
付け根についた水分に溶かして、

足の内側にある器官で、
エラ呼吸しているんじゃ。


エラ呼吸なら水中でも呼吸できそうじゃが、
実は水中では呼吸ができないんじゃ。


海水の中の酸素濃度では、
フナムシには足りず、

海に落ちると少しの間は泳げるが、
いずれは呼吸困難になって、

最悪の場合、
溺れて死んでしまうんじゃ。


そんなフナムシじゃが、
釣り餌として活用することもできるぞ。


落とし込み釣りや、
穴釣りのエサとして使っている人もいて、

クロダイやメジナ、イシダイ、
カサゴ、キジハタ、アイナメ、ベラなど、

いろいろな魚種が狙えるんじゃ。

フナムシは動きが素早いので、
捕まえるなら網などがあった方が便利じゃ。


トゲや毒はないんじゃが、
たまに噛むことがあるので、注意するのじゃ。
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