博士じゃ。
今週は、「ウツボ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
ウツボは、大きな口に鋭い歯が並び、
アゴの力も強いことから
「海のギャング」なんて呼ばれておる。
見るからに凶暴そうじゃが、意外と臆病で、
こちらから攻撃しない限り、
むやみやたらと噛み付いたりはしないんじゃ。
とはいえ、釣り上げてもしばらく暴れまわり、
鋭い歯で噛まれてしまうと
ひどいケガになることが多いので注意が必要じゃ。
世界中には仲間が、およそ200種類もいて、
体長20センチから大きなものは4メートルまで様々。
関東周辺でよく釣れるのは、ウツボ、
コケウツボ、トラウツボの3種類で、
どれも大きくても1メートルほどじゃ。
黄色と茶色で薄っすら
縞模様が入っているのがウツボ、
見た目はウツボにそっくりじゃが、
口が湾曲していて、
口を閉じることができないのがコケウツボ、
赤と茶色が入り乱れ、
白い斑点が散在する派手な模様なのがトラウツボじゃ。
夜行性で、小魚や甲殻類、
タコなどの頭足類などを食べ、
昼間は岩陰や岩穴に潜り込んで
獲物を待ち伏せているんじゃ。
防波堤や磯などで投げ釣りを
楽しんでいると釣れることも多いが、
糸に絡まったり、噛み付いたりするので、
糸を切って逃がす人も多いんじゃ。
だが、紀伊半島や四国、
九州ではウツボを獲る漁師さんもいて、
一説では「脂の乗ったフグのような味がする」と珍重され、
干物、タタキや蒲焼き、
鍋料理や天ぷらなどにして食べるそうじゃ。
勇気のある人はお試しあれ!