The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『「年取り魚」のウンチク』

博士じゃ。
今週は、「年取り魚」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

年取り魚は、大みそかから
正月にかけて食べる魚のことじゃ。


新年に歳神様を迎えるにあたって、
豪華な縁起物の料理を並べて祝う意味合いと、
昔は数え年で、誰もが正月を迎えると
1歳年を取っていたので、

そのお祝いの意味もあるんじゃ。

年取り魚として、
どんな魚を食べるかは
その地方によって異なるんじゃが、

全国的に多いのは、サケとブリじゃ。

東に行くほどサケが多く、
西に行くほどブリが多いんじゃが、

サケとブリを分ける東西の境界線は、
糸魚川と静岡を結ぶ
フォッサマグナに近いというのが通説じゃ。


魚の保存方法と輸送手段が限られていた時代に、
江戸に運ばれる立派な魚がサケで、
上方に運ばれる
立派な魚がブリだったというのが、
その理由じゃな。


サケもブリも大型で豪華なのに加えて、
塩による長期保存と輸送が可能だったために、
海から遠い内陸でも「年取り魚」として親しまれたようじゃ。

他にも、三陸では子持ちのナメタガレイ、
青森ではタラ、

山形では、「よい年よ、来い」と願って、
コイを食べるなど、

地方によって様々なんじゃ。

ある調査によると、
昔は正月に食べる魚介類の1位が、
ブリだったんじゃが、

最近では、エビに抜かれてしまい、
1位がエビ、2位がブリということじゃ。


おめでたい出世魚のブリを大晦日、
お正月に食べてみてはいかがかのぉ。
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