博士じゃ。
今週は、クリスマスと魚のウンチクじゃ。

クリスマスと言えば、
チキンや七面鳥のイメージが強いかもしれないが、
カトリックでは、
クリスマスイブには
肉料理を控える習慣があって、
ヨーロッパを中心に
伝統的な魚料理を食べる地域も多いのじゃ。

今週は、そんなヨーロッパ
のお魚クリスマスを紹介するのじゃ。

チェコを始め、ポーランド、
ハンガリーやドイツの一部で
クリスマスによく食べられるのが、「鯉」じゃ。

恋愛の「恋」ではなく、魚の鯉じゃぞ。

チェコでは、クリスマスイブの一日、
朝から肉を食べずにいると
「幸せを呼ぶ金色の豚」を見ることができる、
という言い伝えがあって、
肉を食べずに鯉料理を食べるんじゃ。

クリスマスが近くなると、
あちこちに鯉を売る屋台が出たり、
スーパーに特設水槽が設置されたりして、
鯉を求める人で行列もできるほどじゃ。

鯉は生きたまま持って帰って、
自宅の湯舟でクリスマスイブまで
泳がしておくのが昔からの慣わしなんじゃが、
最近では、さばかれた鯉を
買うことが多いそうじゃぞ。

チョコでは鯉をフライにして食べるのが定番で、
内臓やアラをスープにすることもあるんじゃ。

ドイツでは、鯉をまるごと、
野菜と一緒に白ワインや香辛料で煮る料理が定番じゃ。

そして、イタリアの一部で
クリスマスに食べられている魚が、ウナギじゃ。
イタリアでは、ウナギが悪魔の化身として扱われていて、
それを食べることで邪気をはらうという意味があるそうじゃ。

イギリスでは、ターキーのローストが定番じゃが、
サーモンウェリントンという
鮭のパイも人気のメニューとなっているようじゃぞ。

今年は魚でクリスマス、いかがかのぉ？