The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『「魚のエア抜き」のウンチク』

博士じゃ。
今週は、
「魚のエア抜き」のウンチクじゃ。

心して聞くのじゃ。

魚を釣りあげると、
おなかが膨れて、
水面に浮き上がってしまうことがあるのぉ。


深場で釣ったマダイやカワハギで
このような状態になることが多いが、

ブラックバスでも、
ディープで釣った場合は、
お腹が膨れてしまうことがある。


急激な水圧の変化で、
浮き袋の中の空気が膨張してしまって、

お腹がパンパンになってしまうんじゃな。

お腹が膨らんでしまった状態の魚は、
すぐにリリースしても潜っていくことができず、
水面にプカプカ浮かんでしまったり、

イケスやバケツで活かしておこうとしても、
体のバランスが取れずに、
逆さまになって苦しげに泳ぎ続けてしまう。


こうなってしまうと
なかなか自力で元に戻ることは難しく、

このまま長時間放置しておくと、
死んでしまうこともあるんじゃ。


お腹がパンパンになってしまった魚を
リリースしたり、
活かしておいたりするのに必要な処置が、

水圧によって膨れた浮袋から
空気を抜く「エア抜き」なんじゃ。


魚のエア抜きは、慣れれば簡単じゃ。

魚の浮袋がある場所に、
優しくハリを刺して、
空気を抜いてあげればOKじゃ。


釣具屋に行くと、注射器のような
エア抜きの専用道具も売っておるぞ。


魚によって浮袋がある場所が変わるので、
どの場所に刺せばいいかは、自分で調べてほしい。

たまにエア抜きのハリを
肛門から入れる人を見かけるが、

肛門からハリを入れると、
腸を傷つけてしまうのでNGじゃ。


うまくエアを抜けば、
バケツやイケスでしばらく泳がせておくと、
元気になってくれるぞ。


ちなみに、リリースを前提に釣りをする場合は、
深場で掛けた魚は、できるだけゆっくり巻き上げて、
魚が水圧の変化についていけるようにしてあげると、
お腹がパンパンに膨らむのを予防することもできるのじゃ。
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