The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『「アオリイカの養殖」のウンチク』

博士じゃ。
今週は、
アオリイカの養殖のウンチクじゃ。

心して聞くのじゃ。

秋はアオリイカの数釣りが楽しめるシーズンじゃが、
アオリイカといえば、今年の夏、
こんなニュースがあったのを知っているじゃろうか?


「沖縄の研究チームが、
 アオリイカの
 養殖システムの開発に世界で初めて成功」。


これにはビックリしたのぉ。

なにせイカの養殖は難しく、
低コストで大量に飼育できるシステムは
これまで確立されていなかったんじゃ。


それが今年の夏、
沖縄科学技術大学院大学の研究チームが

アオリイカのふ化から繁殖までを
水槽内で何世代にもわたって続ける飼育に
成功したことを発表したんじゃ。


アオリイカの養殖は、
これまで60年間にわたって
世界中で取り組まれてきたんじゃが、

攻撃的な性格や、餌の好み、
流れに敏感である
デリケートな習性などが原因で成功していなかったんじゃ。


この研究チームでは、
水槽内の水質や個体密度、
水流の維持など、

アオリイカに適した環境を探し出すなど、
さまざまな工夫をしたようじゃ。


特に餌に関しては、
本来なら生きた餌が必要なんじゃが、

アオリイカが生まれてから
すぐに死んだ餌を与えて慣れさせることで、

コストを下げることにつなげたそうじゃ。

甘くてねっとりした食感で、
イカの王様とも言われるアオリイカ。


イカ類は年々、漁獲量が減ってきているんじゃが、
この技術が商業化されれば、
1年を通して持続的に
アオリイカを供給できる可能性があるとのことじゃ。


美味しいアオリイカが
たくさん食べられるようになるといいのぉ。
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