The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『「魚と柑橘類」のウンチク』

博士じゃ。
今週は、「魚と柑橘類」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

魚料理のベストパートナーと言えば、
柑橘類じゃな。


焼き魚はもちろん、炙り、
カルパッチョなど、さまざまな魚料理に、

レモン、ゆず、かぼす、
すだちなどの柑橘類が添えられておる。


なぜ魚料理に柑橘類が
使われることが多いのかというと、

柑橘類が、魚の生臭さや
脂っこさをカットしてくれるからじゃ。


魚の生臭さのもとは、
トリメチルアミンというアルカリ性の物質。

柑橘類は酸性なので、
これを中和することで、
生臭さが消えるというわけじゃ。


さらに脂ののった魚も、
柑橘類の酸味を加えることで、

さっぱりとして、
たくさん食べることができるんじゃ。


それだけじゃなく、柑橘類の酸味には、
塩味を引き立てる効果があるため、

塩分を控えた味付けでも、
おいしく食べることができて、

減塩につながるというメリットもあるんじゃ。

いいことずくめじゃな。

そして、そんな魚とかんきつ類の
相性の良さに注目して生まれたのが、
「フルーツ魚(さかな)」じゃ。


フルーツ魚とは、
エサに柑橘類を混ぜて育てた養殖魚のことじゃ。


フルーツ魚は、食べる際に柑橘類などを
組み合わせなくても、生臭さが抑えられると好評で、

これまでに「柚子鰤王(ゆずぶりおう)」
「みかんブリ」「すだちブリ」
「かぼすヒラメ」「レモンはまち」などが登場しているんじゃ。


これからは柑橘類が美味しい時期でもある。
魚が釣れたら、
柑橘類と組み合わせて食べてみるのはいかがかのぉ。
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