The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『「魚にやさしいリリース」のウンチク』

博士じゃ。
今週は、
「魚にやさしいリリース」のウンチクじゃ。

心して聞くのじゃ。

いつまでも釣りが楽しめる環境を守りたい。
これは釣り人に共通する願いじゃな。

そのために、釣った魚を
キャッチ&リリースする人も多いが、

魚が弱ってしまっていたら、
逃がした魚はそのうち死んでしまう。


そこで、今日は、
魚にできるだけダメージを与えずに、

元気に自然に帰れるように、
魚に優しいリリース方法を紹介するのじゃ。


JGFA=ジャパンゲームフィッシュ協会では、
「いい釣りを、いつまでも」というスローガンのもと、
バッグリミットの重要性を発信したり、
魚にやさしいリリース方法を解説したりしておる。

それによると、
魚をやさしくリリースするために大切なことは2つ。

1つ目は、20秒ルール、
もうひとつは、ノン・ドライじゃ。


ほとんどの魚は
水中でしか呼吸ができないので、

空気中で20秒以上たつと、
生存率がガクンと落ちてしまうんじゃ。


なので、できるだけ
20秒以内でリリースするか、

それ以上に時間がかかる時には、
魚を窒息させないように、

いったん水中に戻して
呼吸させることが肝心じゃ。


そのためには、
あらかじめバッカンや
バケツなどに水を入れておいて、

魚が息をできる環境を
作っておくことが大切じゃな。


あとは、素早くフックを
外せるようにバーブレスを使ったり、

前もってカメラや計りを
スタンバイさせておくことも重要じゃ。


続いては、2つ目のポイント、ノン・ドライ。
分かりやすくいうと、乾燥厳禁じゃ。

魚の体は、ヌメリでおおわれておる。
ヌメリは、傷やカビ、
最近から体を守る大切なモノなんじゃが、

体が乾燥したり、乾燥したものに触れてしまうと、
ヌメリがダメージを受けてしまうんじゃ。

その結果、体が傷つき、
リリースした後の生存率が下がってしまう。


なので、魚をキャッチするときには、
濡らしたランディングネットや
マウスグリップを使うことが肝心じゃ。


また、乾いた地面に直接魚を置くのもNG。
どうしてもメジャーの上に置く必要がある時などは、
メジャーを濡らしてから置くのじゃ。

20秒ルールとノン・ドライ、しっかり覚えたかのぉ?

魚の優しいリリース方法は、
最初から完璧にできるわけではないが、

日ごろからしっかり準備をして、
徐々に慣れていけば、
手早くスムースにリリースできるようになる。

まずは、20秒ルールと
ノン・ドライを心がけることが大切じゃな。
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