The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『「バッグリミット」のウンチク』

博士じゃ。
今週は、「バッグリミット」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

バッグリミットとは、
バッグ、つまり魚を入れる袋に、
リミット=制限を設けること。

日本語で分かりやすく言えば、
「持ち帰り制限」じゃな。


水産資源を維持するために、
持ち帰る尾数やサイズに制限を設けることじゃ。


例えば、アメリカでは、
州によって異なるものの、

魚種によってバッグリミットが
決められていることが一般的じゃ。


釣り人がいつ行っても
「いい釣り」ができるように、

そして、その地域の釣り産業が衰退しないように、
法律などでバッグリミットを設けて、
魚を保護してるんじゃな。


日本では、ほとんどの魚で
持ち帰り規制がなく、釣り放題の状況じゃが、

一部の魚では、釣れる数が減ったり、
大型の魚が釣れなくなってきたりしていて、

最近では、独自のバッグリミットを
設けている釣り船も増えてきておる。


JGFA=ジャパンゲームフィッシュ協会では、
バッグリミットの重要性を発信していて、
魚種ごとの推奨バッグリミットも公開しておる。

それによると、
スズキの推奨バッグリミットは、
50センチ以上、1匹まで。

スズキは、成長の遅い魚で、
80センチになるのに10年はかかる。

50センチになれば産卵するので、
最低でも1回は産卵機会を与えることで、

数が増えるようになる。

カンパチの推奨バッグリミットは、
40センチ以上、2匹まで。

ブリと同様に成長の速い魚じゃが、
定着性が強いので、
釣りによる資源減少が見られて、
注意が必要ということじゃ。


バッグリミットは、
あくまでも持ち帰る分についての制限で、

釣る数やサイズの制限ではないので、
バッグリミットを超えて釣った分は、
生かしたまま、リリースすればOKじゃが、

そうなると大切なのは、
魚を弱らせないリリースの方法じゃ。


来週は、魚にダメージを与えにくい
優しいリリース方法を教えるのじゃ。
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