
博士じゃ。
今週は、「ハチビキ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
ハチビキは、
水深100~350メートルの
海底近くに棲む深海魚じゃ。
体色は赤く、関東では
「アカサバ」とも呼ばれておるんじゃが、
サバというよりは、
どことなく「アカムツ」に似ておる。
体長は、35~55センチほどが一般的じゃが、
大きいものだと
70センチを超える大型のものもいるんじゃ。
専門に狙う遊漁船は見かけないが、
中層から深場のサビキ釣りや五目釣り、
スロージギングの対象魚のひとつで、
クロムツやキンメダイを狙っていると
釣れることがあるんじゃ。
水圧の変化に強いので、
海底から海面までよく引き、
特に50センチを超す大物は左右に走り、
かなりのファイターじゃ!
身は、マグロやカツオのように
鮮やかな赤い身なんじゃが、実は白身魚で、
身に脂が少ないため、フライ、ムニエル、
唐揚げなど、油を使う料理に向いておる。
刺身なら焼き霜造りがおすすめじゃ。
カマやアラからは
非常にいい出汁がでるので、
汁物や鍋物にしてもうまいぞ。
魚屋さんの店頭に
鮮魚として並ぶことは滅多にないので、
食べてみたければ、
深海釣りで狙ってみるのじゃ!