博士じゃ。
今週は「マルイカ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
釣り人がマルイカと呼ぶイカは、
正式にはケンサキイカのことじゃ。
見た目はヤリイカと似ておるが、
ヤリイカの体型はやや細いので、
ヤリに例えられていて、
ケンサキイカはやや太いため、
ケンの先端に例えられているんじゃ。
ケンサキイカは、小型のものは
丸みを帯びた体型をしているので
釣り人には、通称マルイカと呼ばれているのじゃな。
マルイカ釣りのシーズンは春から夏にかけて。
時に水深200メートルほどの
深場を狙うヤリイカやスルメイカと違って
浅場で釣れるのが、マルイカの魅力じゃ。
電動リールがいらず、
オモリも道具も軽いので、
1日中竿を持っていても疲れにくく、
女性にもおすすめじゃな。
釣り方は、スッテと呼ばれるイカ専用の疑似餌を
複数セットした胴付仕掛けで釣るんじゃ。
マルイカのアタリは
とても繊細なソフトタッチなので、
慣れるまでは分かりにくいんじゃ。
あやしいと思ったらすぐに合わせをいれ、
ノッたらテンションを
緩めないことが釣果をのばすコツじゃ。
これから産卵期を迎えると、
水深20~40メートルの内湾までやってくる。
浅場だとアタリが分かりやすくなるので、
マルイカ釣りにチャレンジするなら
これからの時期がおすすめじゃ。
マルイカの刺身は上品で
甘く柔らかく少しネットリしていてとても美味しく、
火を通しても硬くならずに甘みも増すので、
天ぷらや煮付けでも美味しい。
ちなみに、伊豆諸島でアカイカと呼ばれいてるイカも
マルイカと同じ、ケンサキイカのことで、
船や堤防から、30センチほどまで育った
ケンサキイカを狙うこともできるんじゃ。
濃厚な甘味と旨みをもった高級イカ、自分で釣って味わってみるのじゃ!