The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『「フィッシュ・シェアリング」のウンチク』

博士じゃ。
今週は、「フィッシュ・シェアリング」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

資源を守りながら釣りを楽しむ基本は、
自分が食べられる分だけをキープして、
あとは優しくリリースすることじゃ。


とはいえ、ハリを飲み込んで弱ってしまったりして、
リリースできない場合もあるじゃろう。

そんな魚を有効活用できないかと考えたのが、
兵庫県尼崎市にある、
日本一の防波堤との呼び声も高い防波堤

「武庫川一文字」に釣り客を運ぶ
「武庫川渡船」じゃ。

釣り人が持て余してしまった
クロダイやスズキを回収して、

「子ども食堂」で食材として使ってもらう企画
「フィッシュ・シェアリング」を展開しているんじゃ。


子ども食堂が予算面などで
食材確保に悩んでいると聞いて、思いついたそうじゃ。


釣り人から寄付された魚は、
渡船事務所の台所でスタッフが三枚おろしにして、

キッチンペーパーで水気と臭みを取り、真空パック。
冷凍庫で鮮度を保ち、
要望に応じて尼崎市内の子ども食堂に無償で配っているんじゃ。


さらに、魚をさばいた後に残る”あら”は、
乾燥させてミキサーで粉砕して魚粉にし、
農家さんなどに、肥料として提供しているそうじゃ。

釣った魚は、自分が食べられる分だけ
キープするのが基本じゃが、

こういったフィッシュ・シェアリングの
仕組みがしっかりできていて、

自分が釣った魚を誰かが喜んで食べてくれるなら、
それも嬉しいものじゃのぉ。
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