博士じゃ。
今週は、
「魚にも右利き、左利きがある」というウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

人に「利き手」があるように、
魚にも「利き」があることを知っておるじゃろうか？

例えば、アフリカに生息している
ペリソダス・ミクロレピスという
他の魚のウロコをはぎ取って食べる魚は、
獲物を右から狙う「右利き」と、
左から狙う「左利き」がいるんじゃ。

最近の研究では、
このペリソダス・ミクロレピスの
右利き、左利きは、生まれつきではなく、
幼魚の時の経験によって、
決まることが分かったんじゃ。

他にも、コウイカにも
右利き・左利きがあって、
右に回り込んで左側の
獲物を捕食するのが得意なコウイカと
逆に、左に回り込んで右側の獲物を
捕食するのが得意なコウイカがいるようじゃ。

魚の右利き・左利きは、
もしかしたら釣りにもいかせるかもしれんのぉ。

例えば、見えているブラックバスに向かって
ルアーを投げるときに、
ブラックバスの右側を通すか、
左側を通すかで反応が変わってくることもあるじゃろう。

ルアーブランド「ＯＳＰ」代表の
並木敏成さんは、著書の中で、
「バスはバイト後、右に反転しやすい習性をもつ」と書いておる。
並木さんの経験上、
ブラックバスには右利き、左利きがいて、
その割合は半々ではなく、
右に反転する個体が多いと感じておるようじゃのぉ。

ルアーに食いついた後、
反転する向きがあらかじめ分かっていれば、
フッキングの精度があがりしそうじゃのぉ。

魚の右利き、左利きにも注意しながら、釣りを楽しんでみてはいかがかのぉ。