The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『「フィッシュレザー」のウンチク』

博士じゃ。
今週は、「フィッシュレザー」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

わしが思うに、
釣った魚は、できる限り、
余すところなく使うのが、魚への礼儀じゃ。


魚をさばいた後のアラで
ダシをとったり、骨を骨せんべいにしたり、

ヒレを干してヒレ酒にしたり。

この番組にも何度か登場している
深海魚ハンターの西野勇馬くんは、

釣った深海ザメの歯で、
アクセサリーを作ったりもしておるのぉ。


そんなふうにいろいろと工夫をしても、
なかなか使い道がないのが、魚の皮じゃな。

そんな魚の皮を、
牛革と同じようになめして
「フィッシュレザー」に加工。

財布や名刺入れなどを作っている人がいるのじゃ。

高知県のレザーブランド
「オーシャンレザー」の高橋さんじゃ。


子どもの頃から釣り好きだった高橋さんは、
水産業に従事しているときに、
魚の皮やウロコが、大量の廃棄物として
処分されているのを目の当たりにして、

有効活用する方法を日々考えるようになり、
フィッシュレザーを思いついたそうじゃ。


魚の皮は、古くはアイヌ民族などが
服や靴に加工してきたそうじゃが、

高知のような温暖な地域では
腐りやすいので加工が難しく、

製品化までには苦労もあったそうじゃ。

今では、ブリ、タイ、シイラ、クエなど、
いろいろな魚の皮をレザーに加工しておる。

出来上がったフィッシュレザーは、
一見すると、ヘビ革やワニ革のような上品な質感で、
ユニークなうろこ模様が楽しめるレザーに仕上がっておるんじゃ。

魚の皮とは言え、しっかり加工しているので生臭さはなく、
一般的なレザー製品とほぼ変わらない匂いなので、安心じゃ。

強度は、同じ厚さなら、牛革よりもあるそうじゃぞ。

卒業・入学シーズン、釣り好きなあの人へのプレゼントとして、
オーシャンレザーの財布や名刺入れを選ぶのもいいかもしれんのぉ。
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