博士じゃ。
今週は、「サクラマス」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
サクラマスは、
“渓流の女王”「ヤマメ」と全く同じ種類の魚。
生まれた川で一生を過ごすのがヤマメで、
川から海に出て大きくなって、
再び川に戻ってくるものが「サクラマス」なんじゃ。
川にすむヤマメは、30センチを超えれば大型で、
尺ヤマメなんて呼んだりするが、
海に下るサクラマスは、
全長70センチにもなるんじゃ。
ヤマメのシンボルと言えば、
小判型の模様パーマークじゃが、
サクラマスは、パーマークが消えて、体色は銀色。
繁殖期になると桜色がかった婚姻色が現れるんじゃが、
これが名前の由来となっているんじゃ。
サクラマスが生まれた川に帰ってくるのは、
桜が咲く春頃からで、
秋の産卵時期に向けて
ゆっくりと川をのぼっていくんじゃが、
一説には、秋の産卵まで
エサを食べないとも言われていて、
釣りあげるのはなかなか大変なんじゃ。
川でルアーやフライで狙うなら、
福井県の九頭竜川水系などが有名じゃな。
もっと簡単に釣るなら、
海でのサクラマスジギングがおすすめじゃ。
海サクラマスジギングは、比較的新しい釣りジャンルで、
ここ数年、急激に人気が高まってきておる。
北海道や東北で、
2月から6月頃まで楽しめる釣りで、
船に乗って、だいたい
水深40~100メートルくらいを狙うんじゃ。
成長したサクラマスはパワーが強いため、
迫力のファイトが楽しめるぞ。
とはいえ、東北や北海道まで
釣りに行くのはなかなか大変じゃ。
近場で釣れないのかというと…
毎年4月、5月に東京湾の本牧海釣り施設や大黒海釣り施設、
横須賀海辺釣り公園で釣れることがあるようじゃ。
数が少ないので狙って釣るのは難しいが、
イカツイ顔と、まぶしいほどの銀色ボディーは釣り人の憧れ。
釣れたらラッキーじゃな!
サクラマスは、塩焼きにすると絶品!!
運良く釣れたらぜひ味わってみたいものじゃ。