ADモーリーです！

昨日のGood To Goのコーナーでは、
キャンプイラストレーターの
山口健壱さんをお迎えしました！



ザバーンは"アウトドアの登竜門"という印象があり、
ずっと出演したかったと話していた
ヤマケンこと山口健壱さん。

Q. 前にザバーンに来ていただいた
　 佐久間良介さんと一緒に
　 キャンプブログをやってるんですよね？
  （Hyper Camp Creators）

『そうですね。
　もう8年ぐらいは続いていますかね。』

Q. 始めた頃はキャンプブームではなかったですよね？

『ブームじゃなかったですね。
　だからどこにもキャンプの始め方とか
　そういう情報がなかったです。
　だから自分たちで
　ブログを始めたという経緯もあります。
　アクセス数も今とは桁違いですね。』

Q. 2年間かけて日本全国のキャンプ場に行ったそうですね。

『そうですね。
　47都道府県のキャンプ場を巡りながら
　ブログを運営していました。
　始めた頃はまだ
　キャンプ歴1年くらいの初心者でしたね。』

Q. 初心者にはハードルが高かったと思いますが、
　 どんな感じだったですか？？

『2年くらいかかったんですが、
　3月から始めて11月まで毎日テント泊して、
　1年くらい経った時にお金がなくなって中断。
　その後お金を貯める期間があって、
　再開してから、またずっと外に居続けました。
　せっかくだから47都道府県
　全部行こうっていう感じでしたね。』

Q. そんなヤマケンさん、本を出されるそうですね！

『そうなんですよ！初の著書でございます。』

キャンプのあやしいルール真相解明 
−根拠のない思い込みにサヨウナラ−
(三才ブックスより3/22発売予定)

Q. タイトルからとても面白そうですが、
　 例えばどんなルールを解明しているんですか？

『キャンプをしていると
　”それってこういう事らしいよ！”みたいな
　常識とか一般論ってあるじゃないですか？
　例えばダウンの寝袋で寝るときは
　薄着の方がいいとか、
　キャンプ用のナイフを
　車に積んでいると捕まるよとか、
　そういうのを片っ端から集めて
　専門家に聞くっていう本なんですよ。』

Q. そういった説を集めるのって大変じゃなかったですか？
　 一冊の本にするには結構な数必要ですよね。

『俺もずっとキャンプやってるんで
　簡単にネタが集まると思ってたんですけど、
　案外難しかったですね。
　キャンプ以外でも言われている事だと面白くないので、
　キャンプの分野だけで言われている事に絞って
　100個くらい集めました。』

Q. そもそもこの本を作ろうと思った
　 きっかけはなんだったんですか？

『キャンプが盛り上がっている中、
　みんなSNSも使うようになってきて、
　ここ2〜3年くらいで
　他の人のキャンプの写真とかに
　「これはこうだ！」みたいにコメントをする
　”キャンプ警察”みたいな人が
　増えていると思ったんですね。
　そういうのを見て、それ本当なのかな？って
　モヤモヤすることもあったんですけど、
　考えてみたらその人たちもキャンプを良くしたいとか、
　他の人のことを心配して言っている
　側面もあるんじゃないかって思ったんです。
　たぶん悪意があるわけじゃないんですよね。』

Q. 本の一部を紹介してもらえますか？
　「植物由来の洗剤は環境に優しいって本当？」
　という項目もありますね。

『これね、確かに優しいっていう面もあるんですけど、
　必ずしもそうとは限らないっていう結論なんです。
　キャンプ場で使う洗剤は
　自然に優しい植物由来が良いよ、
　っていう話から始まっているんですね。
　これを洗剤を研究している教授に聞いてみたら、
　そもそも今世の中に出ている洗剤の
　ほとんどって植物由来なんですって。
　だから今まで言われていた文脈の植物由来って、
　化石燃料とかとの比較だったんです。
　このネタに関しては、
　自分たちが信じて言ってきたことは、
　今の常識だとクリアになっているので、
　さらにその先を
　考えられるようにしたいねっていうことでした。』

Q. 他にも気になったんですが、
  「焚き火の灰は洗剤の代わりになるって本当？」
     という項目なんですがこちらはどうですか？

『本当らしいですよ。
　分析を専門にしている学校の先生に聞いたんですが、
　しっかり燃えきった灰って
　水と一緒に油と合わさると分解が始まるらしいです。』

Q. 「ディート入りの虫除けスプレーは
　    健康に被害があるって本当？」
　　 というのもありました。

『基本的には用法用量を守れば
　気にせずに使えるっていうのが結論ですね。
　神経毒があるっていう話も聞くんですが、
　国のテストとかでも全く問題ないんですよ。』

Q. 先ほどのキャンプ用のナイフの話はどうですか？

『捕まるときは捕まります（笑）
　でもちゃんと箱に入れたりとか、
　すぐ手に持って何かできる状態でなければ
　大丈夫だろうということになっています。』

Q. 「直火で焚き火をすると微生物が死滅するって本当？」
　　こちらはいかがでしょうか？

『死滅する奴もいますが、
　死滅しない微生物もいるらしいですよ。
　微生物って全部の生態が
　分かっているわけじゃないんですよ。
　それぞれに特性があって、
　土の中に空気とか石があるから、
　焚き火をしても
　均一に温度が上がらないんですね。
　農業の世界では野菜を守るために
　土の中の微生物を消毒することもあるそうで、
　そういうときは長い期間土を熱して死滅させるんです。
　それを考えるとキャンプで直火の焚き火をやっても、
　地中の全ての微生物は死なないということになります。
　でも直下の微生物は死ぬので、
　それを聞いてあなたはどうしますかっていう話ですね。
　どの視点でものを考えるかによって、
　結論は変わるなっていうのが
　この本を書いていて思ったことです。』

Q. 本の発売イベントの予定はありますか？

『一応今動いています！
　ちょっとした発売イベントが出来ればと考えているので、
　僕のTwitterを見ていただければと思います。』

ヤマケンさんありがとうございました！
勉強になりました！

ヤマケン3/22キャンプのあやしいルール真相解明 Twitter
https://twitter.com/campfreeker/

『キャンプのあやしいルール真相解明 
　－根拠のない思い込みにサヨウナラ－』


山口健壱(著/文) 
発行：三才ブックス 
四六判 160ページ 
定価 1,400円+税