The Burn - Fm yokohama 84.7

釣り博士のマメ知識『「アコウダイ」のウンチク』

博士じゃ。
今週は、「アコウダイ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

アコウダイは、カサゴ目フカカサゴ科
もしくはスズキ目メバル科に属する深海魚で、

体色は鮮やかな赤色。
英語名だと「Rose fish」
=バラ色の魚と言われているんじゃ。


大きなものだと、体長は50センチを超し、
深海から上がってくる途中に水圧で目が飛び出てしまうため、
「メヌケ」とか「メヌキ」とも呼ばれるんじゃ。

ちなみに、関西でアコウというと、
アコウダイではなく、
キジハタのことを指すことが多いので

気を付けるのじゃ。

アコウダイは通常、
水深300~1000メートルの
岩礁帯に生息しているんじゃが、

2~4月の繁殖期には
水深200~500メートルの
比較的浅い場所でも釣れるんじゃ。


最近は茅ヶ崎沖でもよく釣れておるのぉ。

タックルはラインが
1000メートルほど巻ける大型電動リールに、

ハリの数が5~20本の胴突き仕掛けで、
エサはイカやサバの短冊。


なにせ、水深400メートル前後、
ときには1000メートルもの深海を狙うため、

仕掛けを底まで落とすのに10分前後、
上げるのにも30分ほどかかってしまうんじゃ。


そのため、お隣さんと糸が絡まないよう、
仕掛けを落とすときは船長の指示に従うことが肝心じゃ。

アタリがあってもすぐに上げずに、
追い食いさせるのがコツで、
複数の仕掛けにアコウダイが掛かって、
次々と連なって浮き上がってくる様子は圧巻。

「アコウのちょうちん行列」と言われておるんじゃ。

釣れたアコウダイは粕漬けや味噌漬け、
一夜干しにしても美味しいが、

釣りたての刺身は絶品じゃぞ!
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