博士じゃ。
今週は、釣ることができる
巨大イカ「ソデイカ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。

ソデイカを知っておるかのぉ？
食用にされるイカの中では最大級のイカで、
胴の長さは、およそ１メートル。
体重は最大で、
３０キロにまで成長する巨大イカじゃ。

寿命は１年程度と言われているので、
１年でここまで大きくなると考えると、すごいのぉ。

体は鮮やかな赤色をしているので、
アカイカと呼ばれたり、
日本海側では、樽のように大きいから
タルイカと呼ばれたり、
沖縄では、エビのような味がするから
沖縄の言葉でエビを意味する
「せー」を付けてセーイカとも呼ばれておる。

大きな体に反して、味は繊細で、
柔らかさとデリケートな味わいが特長じゃ。
いろいろな料理に使われるが、
刺身や寿司ネタにされることが多いようじゃ。

そんな巨大イカ、ソデイカじゃが、
沖縄や日本海側では釣ることもできて、
特に、福井県では秋から冬にかけて
人気の釣りになっているんじゃ。

ソデイカは、
昼間は水深４００～６００メートルの深海で過ごして、
夜になると、エサを追って
海面付近にまで浮上するんじゃ。

通常オスとメスのカップルで
泳いでいることが多いので、
仲良しカップルなんじゃな。

釣りで狙うのも、ソデイカが浮上してくる夜。
船に明かりを灯して夜釣りで狙うんじゃ。

ソデイカ専用のスッテで狙うんじゃが、
サイズも普通のイカを狙うスッテとは
比べ物にならない大きさで、
２０センチ以上もあるんじゃ。

ソデイカのファイトは、
青物をしのぐとさえいわれる
ジェット噴射による引きが醍醐味じゃ。
一度は福井で巨大イカと
ファイトしてみたいものじゃのぉ。