博士じゃ。
今週は、「ウミタナゴ」のウンチクじゃ。
心して聞くのじゃ。
ウミタナゴは、
防波堤や漁港で一年中見かける魚で、
サビキ釣りや浮き釣りでもよく釣れるので、
釣り人にとっては身近な魚じゃ。
名前の通り、川や池に生息する
タナゴに体型が似ているんじゃが、
分類的には、まるっきり無関係で、
ウミタナゴは、体長30センチ前後になるんじゃ。
特徴は、魚類では
数少ない卵胎生ということじゃな。
メスの体内で生まれた仔魚は、
体長5~7センチほどまで成長してから、
産まれてくるんじゃ。
たまに、釣りあげられたショックで、
仔魚が出てくることもあるので、
ビックリするのぉ。
ウミタナゴには、
体色が青みがかっている個体と、
やや赤みがかった個体がいることが知られていて、
従来は同一種だとされてきたんじゃが、
今から15年ほど前に、
体色が青っぽいものがマタナゴ、
赤みがかったものがアカタナゴとして、
区別されることになったんじゃ。
ウミタナゴが釣れたら、
ウミタナゴか、マタナゴか、アカタナゴか
調べてみるのも面白いかもしれないのぉ。
これから寒くなると、
堤防でアジやサバがなかなか釣れなくなる。
そんな時は、1年中釣れる
ウミタナゴを狙ってみるのもおすすめじゃ。
身は淡白な白身で、大きいものは刺身やなめろう、
小振りのものは塩焼きや煮付けにして食べられるのじゃ。